事故によって80分しか記憶が持たない数学者と、そこに身の回りを世話する家政婦との交流を描いていく。
何事も数に当て込んでそこから驚きを生み出していく教授。
それに関心しつつも、どこか踏み込めない関…
「君の靴のサイズはいくつかね?」
「24です」
「ほう、実に潔い数字だ。4の階乗だ」
「永遠の真実は目に見えない。心で見るんだ」
家政婦として働くシングル・マザーの杏子が、今度お世話をすることに…
義理の姉(浅丘ルリ子)は、どうせ記憶は80分しかもたないのだから新しい思い出を作っても意味がないと思っている。
家政婦(深津絵里)は、たとえ記憶が消え去るとしても思い出になるような毎日を過ごすべきだ…
以下は原作厨の感想である。
原作を読んだことがあるのでこんな話の落ち着きだったか、と不安になった。
上映時間の問題でもあって、ヒュッと終わったのかと思った。
もっともっと変人で、もっともっと人間…
寺尾聰さん、深津絵里さん、吉岡秀隆さんのなんとも気負いのないナチュラルな演技がとても良かった。吉岡さんの少年期を演じた子役さんも好演。なんだか北の国からの純くんを彷彿させられた。
80分しか記憶が…
円周率、虚数、ネイピア数…。博士は割り切れないものや心の中にしか存在しないものを探究する。そんなことが何の役に立つのかわからないが、数を人間に置き換えれば、私たちは日々そういったことと向き合って生き…
>>続きを読む(C)「博士の愛した数式」製作委員会