ツタヤ

博士の愛した数式のツタヤのレビュー・感想・評価

博士の愛した数式(2005年製作の映画)
2.9
ハリウッド映画のような派手な映像・演出は皆無。博士と家政婦及びその息子との心の交流、そして博士と義姉との微妙な感情の揺れを丁寧な演出によって描き出します。

信州の美しい風景の中で四季も感じられる純日本的な映画といった印象。キャストも純日本的で寺尾聰、深津絵里、吉岡秀隆と純和風顔面俳優が並びます。が、そんな中でただ一人浅丘ルリ子の強烈なバタ臭さが目にしみました。(x_x)

ただ感動作という評判にはもう一つ納得しかねるんですよね。感動ポイントが自分には分からなかった。待ち構えていたその山場が来ることなく終わってしまった気がします。最後がちょっと拍子抜け。

また、せっかく80分しか記憶がもたないという博士の設定なのだから、その80分で突然記憶を失う場面が見たかった。80分という時間設定はまるでいかされていません。

あと野球ネタが相当古くて自分にはついていくのが大変でした。しかし、博士も江夏がトレードされたぐらいであんなに動揺するなんてだらしないですね。1993年にその敬愛する江夏さんが覚せい剤取締法違反で現行犯逮捕されたなんて知ったらどうなっちゃうんでしょう……考えただけで恐ろしい。(笑)
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