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西鶴一代女のメッシのレビュー・感想・評価

西鶴一代女(1952年製作の映画)
4.0
出自は良い娘だったが、男達に翻弄され地の底まで堕ちてしまった女の運命。井原西鶴の浮世草子。

運が悪い。ひたすら運が悪い。特に男運が!と絶唱したくなるほど何もかもうまくいかない。

恐ろしいことにこういう苦しみの渦中にある人って今も昔も変わらずにいるんだろうな、と。

このどん底感を醸し出す田中絹代のリアリティさは凄い。迫真の堕ち方。

実際見たことないけど、江戸時代の雰囲気がある街並みのロケーションはどう工夫して撮影したのか気になる。江戸時代にしか見えなかった。

若き三船敏郎が秒殺、意外に頑張る大泉アキラ、やっぱりどこか悪どい進藤英太郎、などなど脇役陣も素晴らし過ぎる。
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