西鶴一代女の作品情報・感想・評価

「西鶴一代女」に投稿された感想・評価

misato

misatoの感想・評価

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真実の愛を求めた故に堕ちるとこまで堕ちた女の話。全般主にロングショット。結末も彼女が自分自信を救う道としての決断だったんだと思う。昔のフィルムだからか、画面が暗すぎて観にくかった
不幸に終わりがない。それでも生きていかなければいけない。浄土真宗を思わせる物は、せめてあの世には他力本願で極楽へということなのか。 一生記憶に残りそうな作品。
出てくる男たちが(2名を除いて)卑しすぎる。男性監督でここまで男を嫌らしく描くのも珍しい。

この世の無情を全て背負ってるお春。最後まで愛を信じようとする姿に泣ける。
レンタルDVD
不幸の総合デパートか。
これはそのうちクライテリオン版Blu-ray買うわ、『The LIFE of OHARU』をわしが身請けする。
sacchinn

sacchinnの感想・評価

5.0
得たものは全て失われる。ハッピーエンドなんてない。最後にはみんな無一物になる。
女がいくら泣いても、決して寄り添わない溝口。
「団子でも食べといで。ゆっくりでええで。茶を何杯も飲んで。ゆっくり」

馬鹿の一つ覚えみたいだけど、縦横無尽のカメラワークが気になって仕方ない。2階から1階へ上がったり下がったりするんだもん

わりと長めな137分。宇野重吉と扇屋を切り盛りする唯一幸せな時間わずか2分

殿になった息子を追いかけるシーンの音楽と長回し素敵

でもねお春さん、文吉だけはついてったらアカンやろ

そろそろ島原に行きたくなってきた

〜〜〜
蓮實重彦曰く「溝口映画を10本見ないと愛国者を名乗ってはいけない」そうだが、気付いたら10本目だった

昭和版「嫌われ松子」というレビュー見たけど、なるほどね
k

kの感想・評価

3.9
-周囲に翻弄され不幸を重ね転落して行く女性の物語
-好色というよりかは、不憫な美女の人生
-絵力が凄くて引き込まれた
-真実心寄せ合う者同士が惹かれ合って、何故不義なのか
グリフィスの散り行く花を思い出す。あれだってもう完璧なフィルムだのに、この西鶴一代女ときたら。田中絹代が三船の遺言を聞いてかけられた着物を引っ張り落とすのは『サイコ』に繋がり、大名と結婚せねばならないと言われた時に竹やぶに逃げ込んでも捕まってしまうのは『大人は判ってくれない』のラストへと。
あの呉服屋に服を返せと言われて、一枚ずつ脱いでから、犯される描写だって犯されているのは省略されていながらも(散らかった着物と影)、尼さんと私たち観客が見てはいけないものを見てしまった気にさせる演出の凄まじさだって(もってきたお茶をびちゃ!)、これが山猫だと若い衆に見せるあのジジイに対し、戻ってきて猫の真似をしてシャッ! シャッ!とやるところも怖すぎる。猫といえば猫に匂いを嗅がせて髪をむしらせる描写もあった。息子と再会するときに音が消えるのも…。
ラストはこれ以上ないくらいアヴェ・マリアで、まったくもって『裁かるるジャンヌ』に匹敵する化け物じみた作品だった…。あと、千と千尋の神隠しで宮崎は意識しているに違いない
良家の娘であるお春は、公家の男と真実の恋をするが、身分の違いにより引き裂かれ相手は打ち首となる。その後、松平家の殿様に容姿を見出されるが、男子を出産後、奥方にねたまれお役御免となる。家に帰ると、父の願いで吉原で働くこととなる。真実の出会いを探すも、権力や金の亡者となった人間ばかりで人生が上手く行かないお春。ワンシーンワンカットはとても緊迫感があり、惹き付けられる。人生とは無常、、、

このレビューはネタバレを含みます

出戻りの後ぐらいから、展開の目まぐるしさと人物及び声の認識しにくさに、少し置いていかれてしまった。

話としては、1人の女性がこれでもかというほど、次から次へと災難に見舞われていく不運な人生の様が描かれている。

ストーリーからすると非常に興味をそそられるものであり、自分の理解力がないだけで、深みのある作品である気もする。
複数回見れば、また感想も違ってくるかもしれない。
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