西鶴一代女の作品情報・感想・評価・動画配信

『西鶴一代女』に投稿された感想・評価

4.8
このレビューはネタバレを含みます

田中絹代がダンサーインザダークのビョークくらいいじめられる。
一歩間違えたらコントで女優や演歌歌手がイジられてるみたいにイジメるけど、田中絹代もちょっと気持ち良くなってるみたいにもみえて微妙な感じに…

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女という存在を、1人の男がどこまで造形し得るか。

それは情熱というよりも、映画監督としての溝口健二にとって、1つの宿命だったのだろうと思う。たとえば、ジャン=リュック・ゴダール (1930 - 2…

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ガ
3.9

容赦がない。
無垢な女を運命と時代と男が、際限なく下へ運び続ける。
次第に、若さ故の美貌も無垢も剥がれ落ちて、そうなってしまったら居場所はもうない。
現代のルッキズムへのアンチテーゼになってる。

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ひとりの女性の受難史。悲劇的な物語やカタルシスとして包摂することのできない感情を排した冷徹さと慈悲の同居、全編を貫く圧倒的な無常観
カメラは説明することも救うこともせず、ただ流転する生を見続ける、そ…

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まさ
-
辛いお話
三船の叫び
後半の仏堂での台詞

島原のシーンダイナミック
京の女性選ぶとこも残酷
fyu
3.6
このレビューはネタバレを含みます

見ててだいぶ精神がすり減る。見終えた余韻が悪夢から覚めたときのそれ。

お春の仕草や振る舞いが終盤にかけてどんどん俗っぽくなっていく、この「聖」から「俗」への転落がとにかく悲痛だった。化け猫の仕草を…

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これまでは、年齢のいった田中絹代を無理やりお姫さまに仕立て上げる作品が多かったゴテ健であるが、本作品では絹代にはじめて汚れ役を演じさせている。溝口健二と田中絹代が単なる映画監督と女優を超えた関係であ…

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必死に生きようとしただけなのに周囲に理解されず、翻弄されながら無常と真の愛の名残りを噛み締める映画
仏堂のシーンの挟み方がエモーショナルで良い

溝口健二は「女」を描く映画作家だといわれるが、この表現では不十分だ。彼は「気高い女」の映画を作った。本作にあっては、その「気高い女」とは田中絹代のことである。
上流階級に生まれながら、不幸の連続で街…

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このレビューはネタバレを含みます

『西鶴一代女』は、1952年に公開された溝口健二監督の代表作の一つです。井原西鶴の浮世草子『好色一代女』を原作とし、江戸時代を舞台に、一人の女性が社会のしがらみや男たちに翻弄されながら、転落の人生を…

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