女という存在を、1人の男がどこまで造形し得るか。
それは情熱というよりも、映画監督としての溝口健二にとって、1つの宿命だったのだろうと思う。たとえば、ジャン=リュック・ゴダール (1930 - 2…
窮屈な仕切りやフレーム内フレームの乱立が映画全体に息苦しさを生む。三船敏郎の斬首・輿入れ前の品定めで同様の俯瞰撮影で撮り、処刑と望まぬ輿入れを同一視させる。
贋金作りの柳永二郎が速攻で捕まるところは…
噂の長回しはもちろん、やはり着物やら屏風やら簪やら鏡やら、所作、言葉遣いにも純粋にうっとりさせられてしまう。
また、ラスト近く、息子の側へ行く場面の音楽の臨場感。そして、長廊下の場面の期待と絶望。
…
やっと鑑賞、しかし内容がこれ程まで運の無い女を演出した映画とは、見終わった後の後味悪過ぎ、田中絹代をイジメ過ぎ、溝口健二監督もそこまでやるんかい、これが名作かい?お春に人間生きてるだけでもありがたい…
>>続きを読むどんどん不幸になっていく田中絹代を、何処までもまとわりつくカメラ。カメラの視点が、不幸からの視点に見えてくる。
まるで、カメラ自体から逃れたいかのように見えるし、カメラも絶対に逃さない。
しつこく肉…
2007年05月15日19:48
クリーヴランド・シネマテク、溝口シリーズの第二弾。
この映画では、井原西鶴『好色一代女』を下敷きに、江戸時代の美しく純粋な女性の生涯を描いている。13歳で京都御…
まさに封建制社会の地獄めぐり的な物語。お春がお寺で改装する場面など、全編を通して長回しの撮影等ベルトリッチの『ラストエンペラー』などを想起させる。中盤で贋金作りが島原の郭でお金をばら撒く場面は『千と…
>>続きを読むいやあーいい映画を見たな、というのが一番の感想。
「産ませていただく」ってやばすぎるな。
男社会のせいで島原に墜ち、這いつくばって出てきたらその過去のせいでまた男から蔑まれるという、、
風俗には通う…