いずみ

深夜の告白のいずみのネタバレレビュー・内容・結末

深夜の告白(1944年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

安定の面白さたるや…。松葉杖と葉巻の利用の仕方がさすがワイルダーだし脚色もお見事。深夜に真相を語り始めるところから回想シーンが始まり、フィリスとの夫の保険金殺しの計画から始まる。最初はフィリスの計画を見破ったウォルターだったが自分も共謀者となる。完璧なアリバイに完璧な殺人で見事乗り切ったと思ったが同僚のキースや社長の勘が見事に真相に的中してウォルターとフィリスを追い詰める。最後まで姿を現さなかったニノがフィリスの元を訪れ、彼が冤罪とならぬようアリバイを持たせるためにローラに電話をさせるウォルターの姿に涙。途中、ローラの実の母親をも殺したのがフィリスだとローラがウォルターに話したシーンはファムファタールをまさに強調したシーンだった。バーバラスタンウィックの企み顔は見ていて気持ちが良かった。ワイルダーはコメディでもノワールでも素晴らしい。長丁場のエドワードロビンソンのセリフもとてもよかった。完璧。
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