不思議な温度とスピード感で進んでいく話。中盤まで何が何やら分からないけど、だんだん何が起きたのか、何をしたのか判明していき不幸が重なった過去と真相が分かる仕組み。
河崎(瑛太)の何考えてるのか分からん異様な振る舞い。違和感満載の笑ってない笑顔や読めない表情がすごい。
椎名(濱田岳)のなよなよ流される性格やぼんくら感もとても好演笑
初めて2人が出会って、河崎の家に上がるか上がらんかって所。
生活感ない何もない部屋の河崎と、玄関から頑なに上がろうとしない椎名でもう2人のキャラばっちり分かる。
どんでん返し的な悲しい真実が分かるのがクライマックスでは無く、それをバラした上で河崎の過去、椎名と出会って本屋に向かう所までを丁寧に辿っていくのは作りとして新鮮だった気がする。
劇中の外国人に対する人々の態度は多少やりすぎに描かれてる気がするけど、決して無いとは言えないからね。そこがキモの映画だったとは思いもよらず。
確かに小説だと更に更に読み応えありそうな物語だなぁ。それを上手く映画化できたからこそ、僕は全然話の行く末を予想できなかったのでしょうね。
