このレビューはネタバレを含みます
我々は生と喜びを放棄する
このチェーンレターには
長い戦いを終わらせるための
最後のメッセージが記されている
貴方がこの手紙を手にするとき
我々はすでにこの世にはいない
君も仲間にこの手紙を送ってから
ためらいを捨て
自分の人生に向き合うのだ
我死ぬ 故に我あり!
人生は幻想であり無意味なものだと認めよ
我々の生命は常に死に向かっている
我々は彼に向かい彼と契約するまでは
ただ苦痛と不条理のみ
人は常に孤独だ
人生は終わりなき戦い
古の欲望
甘いささやきに逆らう
だがその手からは逃げられない
死の王の死の欲望
それを満たしてほしい
今がそのときだ
生など時代遅れだ
神は6日で天地を創造し
7日目に自分の命を絶った
死を迎えよ
—「七日間の兄弟」による福音書
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死の王は生きるのをやめさせる
月曜から日曜日、七日間、一週間
世界では毎日人が死んでいる
生まれ落ちたその先には死がある
・月曜日の入浴オーバードーズ君几帳面だったなあ
・ウシ君カエル君
・映画の中の映画の中の映画、揺れる男
・黒猫ちゃん
・美術さんってすごいあの腐りゆく死体の材料はなんなんだろうか
・金曜日カップル幸せそうにも見える
・土曜日の打たれたボーカルの斜め後ろの人が静かに楽器置いてて、そんな場合かあーっ!ってなった
輪廻転生!しかし私の来世はきっとゴミムシあたり!
徳を積むって難しぃ!
日曜日君の気持ちチョットわかるゾォー!
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大量殺人者は標的をランダムに選ぶ場合がある
殺人行為によって
無名性や性的不能を埋め合わせるのだ
20世紀人間は我慢しないことを覚えた
不幸や災難をじっと堪え忍んだりはしない
誰もが正当な扱いと正義を求めている
それゆえ人生にうとんだものも静かな退場はしない
死に方によって人生に意味を与えようとする
その欲求不満は復讐の形で現れる
大量達人者は自分を無視したものを狙って復讐する
初めて自分が歴史を創るのだ
死んだ生から 生きている死へ
少なくとも数日間は世間の注目を集めるのだから
この馬鹿げた希望は非存在の全人生よりはるかに濃密だ
無動機殺人者はポストモダニズムの殉教者である