たかすぎ

吉原炎上のたかすぎのネタバレレビュー・内容・結末

吉原炎上(1987年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

子供の頃に初めて観て、背徳感みたいなものを感じたっけな🤤
大女優達の凄さを目の当たりにしたヤツ

吉原遊廓という狭き箱庭で生きた花魁達の生き様あれこれ…
季節の変わり目と共に消える箱の中の彼女達

ナレーションは岸田今日子
男が通う極楽道と娘が売られる地獄道があの場所へ通じてるんだ

「これから毎日使う道具なんだから」
序盤から嫌な気分になるなぁ…あの医者🫤

「はずす」の意味
「おめえ、何となくはずしそうな気がしてっから気をつけねば駄目だべ?」

理由もわからず拇印押す女達…人身売買だなぁつくづく

中梅楼の稼ぎ頭の九重花魁につく、まだ右も左も判らぬ素人の久乃
久乃役の名取裕子がどんどん出世していくわけよ

中梅楼の三番花魁·小花花魁役に西川峰子
先輩女郎の菊川役が、かたせ梨乃

客引きの左とん平
裏も表もよく見える司令塔·おちか役に園佳也子
「冷やかし千人、客百人」な世界だから借金減らしたけりゃ常連を四十八手と股で確保せよ話
顔だけじゃすぐ飽きられる

あの煮込んだ濁った液体何だろう?かたくり?
秘伝ローションでいつでもヌルヌル回転率upなベテラン達
初日の久乃はどうしていいかわからんよね
やけに優しい、犬のように鼻の利く九重花魁
「花の咲かない桜なんて用無しなんだよ…」

年増花魁に煙草押し付けられたり無理やり姉妹にされたりで困惑…しつつも若汐花魁として初デビューの久乃ドキドキ❗
せめて最初の客がせめてイケメンだったら若汐も逃げなかったかも…何であんなオッサン連れてきた😨
無ーーー理ーーーで脱走する女子
運命の出会いな気がする、マダオそうな若い根津甚八

花魁1人止めるのににどんだけ池に飛び込むか男達🫠
簀巻きにされてお説教
「あんたのした事はね…私に恥をかかしたって事なんだよ」
𠮟り方優しい九重花魁

頭じゃなくて、ココ❗
女郎テク伝授されてるのか、ただの百合タイムなのかとりあえず名取裕子乳キレイ
赤と肌の色彩がキレイなシーン
女優さんが女優さんの乳首や足指ガチ舐め尽くすのも頑張ってた◎
素手で電球割っちゃう程良かったらしいw

若汐は、大変な娘という予言

九重と年増好き学生·宮田
トップに上り詰めたけどもういい歳なのでコンプレックスの塊みたくなって情緒が不安定なるよね更年期世代かな中年あるある
「花が散ればお前は用無し」
花道も辞退して自発的にひっそり吉原を去ってく枯れた華…

「捨てないでくれよ…捨てないで」
株で大損こいた宮田役に黒髭の甘えん坊な益岡徹

激しい争いもある女郎あるある
ギャン泣いたり静かに噛み殺して涙したり大声で歌って悲しみを誤魔化したり、性格色々女達

品川へ住み替えされる菊川との別れ
順調に上客ついてきたね若汐
古島との再会‼️
「…久しぶりだ」あの2人の目と目で通じる沈黙
御曹司太っ腹過ぎるけど不能の男
1年前は客から逃げ惑ってたのに今はこうして近寄ってくる肉食に成長した若汐
金で貸し切りにしてあげる富豪EDの優しさと自己満

嫉妬でアル中コースのやさぐれ吉里花魁
真夏に誰の子やら判らぬのに妊娠3ヶ月…どうする若汐😨
「出来ちゃったんだろう」
吉里のお願い…お金貸して欲しい
好きな男の為に尽くすタイプだけど「今度こそは」って言ってる時点で都合いい女なんだろうな暗い未来しか見えない
男側の事情変わったら即ポイされる、いつも一番になれない哀しいオンナって令和でもいるなぁ…普通に可哀想

どんなに好きな人の子でも堕ろさないといけない立場

500円が当時は大金だったので、そんな大事件ぶられても物価の違いさにピンとこないw
500円盗んで行方くらましてるあの人…
そんな事より堕ろさなきゃ、のターン
そこで?そこで産み捨てるの?😨
冷たい川に沈んで殺しちゃう黒歴史…

ご機嫌吉里ハイテンション
「何もかも面倒になっちゃった」
思いつきの心中計画…
巻き添えで殺された金魚売りのオッサンが一番不幸だわ
路上の周囲の冷たい目に負けて自殺した吉里役の藤真利子
あの金魚は普通に動物虐待やろ…🤯
「死ぬからね…死ぬよ…死ぬよ❗」
死に際の勢い◎
金魚鉢の中でしか生きられないあの赤い金魚のように、花魁もまた吉原の中でしか生きられなかったんだ

そして、吉原にも秋が訪れる🍁
明治42年にもなると洋装で写真撮影する時代
写真屋役に大村崑

常連なのに相変わらず抱いてくれない古島まだ治ってないんか不能
全裸でやりきった名取裕子…前貼りはあったのだろうか?
裸体見ても勃たない苦悩…空想だとヌケる?
セックスレス時代な今見てもそんな深刻そうに観えて来ないのが問題だなぁ……現代人の方が🤤w

絶賛アル中メンヘラの妄想話だったあれもこれも
吐血ヤベェ😨それ伝染るやつじゃないよね?

若汐から紫太夫に改名して花魁道中なってくれと頼まれる
小花パイセンを差し置いてやれない話

こんな所に竹中直人😳‼️これは当時気付かなかった毛が多いせいかw
「金の世や 金の世や〜」
地獄の沙汰も金次第〜♫」

小花花魁の出生の現実は残念な底辺育ち🥲
現実逃避の虚構膨らませてないと生きてこれなかったんだね…

久しぶりの菊川、所帯持てて普通の暮らししてた
あの平凡さ、あの普通がとても遠い吉原女達の羨望と哀しみ…

田舎娘がメキメキ頭角表してついに花魁道中✨
落ちぶれた小花花魁の最期
「男が欲しいんだよぉ❗客取ってくれよ‼️」
こういう強烈な台詞が、子ども心に見てはいけない生き物観たな感してたんだけど…今観ると、とても哀しい生き様だった小花パイセン
自分の部屋も突然奪われて、花魁道中も先越されてそりゃめちゃくちゃにしたくなるわな舞い散る高級羽毛勿体無い…

世代交代を受け入れずに引き際間違えた小花花魁より、自分の状況を一番判ってた九重花魁はやっぱクイーンだと思う
九重の引き際と菊川の無理して頑張らない働き方が好感度高め

「嘘で、いいじゃないか
この世の中に…真実だと言い切れるものがたった一つでもあるのか?」
色々知ってる若さんだもの

すっかりプロ花魁になった彼女に落胆するのが、男
「華咲かせたいんですよ」
花魁のプライドカッコイイ
今や紫さん、と言われ泣きつかれる立場にまで上り詰めた

西川峰子の赤い部屋の怪演がインパクト大な後半
何言ってるの😨って、あれはホラーだったんだ子供には
「ここ噛んで❗噛んで❗噛んでよぉーーー‼️」
哀しいオンナがまた1人吉原から消えてく…
無縁仏なんだろうな彼女
念が凄そうだから怨霊と化してここに残ってそうな気もせんでもないw

あの赤い布団の下には撮影時、人が入っていて布団動かしてたみたい

強運の紫太夫、また新たな上客ついてる
お金持ってる坪坂役の小林稔侍は白馬の王子様になるか?

辛抱しない菊川…あれ?所帯どうした?🤨
バツイチなって更に気が強くなってるw

ついにきた
「結婚してくれんか」
坪坂からの身受け話…
同時期で大金持って現れた古島
鴨が葱を背負って来た❗この金で花魁道中してもいーい?って面の皮の厚さw
若様どんだけ太っ腹…自分も勘当された身なのに

浮気相手が泣きついてくるの?
菊川の亭主盗っておいて、まさかの金の無心?ふざけんなって話🤯あれは驚く展開

そして翌年の春
桜舞い散る中で豪華絢爛花魁道中🌸
あ〜、名取裕子完成形❗って感じの御姿w
あれで歩くの怖いよね、足首グネりそうで 
心はやっぱり古島にあるのね紫太夫
身受けは坪坂の使い分け術…

かたせ梨乃と名取裕子バチバチ
菊川が正論
「あんたは床の間にキレイな華を咲かせたんだ
それで充分じゃないのかい
その上散らされた華をかき集めて自分のものにしようなんて、欲張りが過ぎるってもんだよ」
ほんとにそう
吉原の嘘で塗り上げられたお人形になってた紫太夫…
眉のないかたせ梨乃も実はキレイよ
啖呵切るとこオットコ前👍

春ちゃんめっちゃ若そうだし今はもうあやとりで楽しそう
懐かしいあの2人あやとりやってたな〜

ラストの故意な放火事件…彼もまた心此処にあらずだったんだけど、そうなると春ちゃんがとばっちり
木造怖い火の回りが速い🔥
声潰れかねないシャウトかたせ梨乃❗

久乃は古島にやっぱり…強引にでも会いに行くべきだったのかもしれない?
男の自暴自棄のスケールが迷惑…大衆をも巻き込む全焼騒動
乳丸出しで全力逃げ惑うエキストラ勢頑張った
下着無しで走るの痛いよね乳

吉原での放火って実際にも多かったらしいね
あのラストの吉原炎上で実際に燃やしたセットが88年「華の乱」で、関東大震災後のシーンにも使われたんだって
そりゃあれだけの再現度高いセットを一回使い切りにするのは惜しいもんね〜🔥
当時の美術班の仕事ぶりもお見事だった❗
炎上の再現もガソリンやらで本気の火事を起こして撮影したそうだけど、燃したらもう撮り直しも出来ないから本当に一発勝負のクライマックス、みんな安全によくやり切ったと思う👍
たかすぎ

たかすぎ