垂直落下式サミング

劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダルの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

4.0
電王やディケイド以降は、けっこう軽はずみなノリでタイムスリップしたりマルチバースの次元渡りする仮面ライダーが増えたけれど、今回オーズの物語が繋がる先は、時代劇『暴れん坊将軍』の世界。仮面ライダーが江戸時代に遡る!
劇場版で大物ゲストが出るのはよくあるが、上様だけ上様の役のまんまの松平健だから、役者がキャラクターをそのまんま連れてきてくれたような二重の大物共演でお得。あば将は劇場版とかないので、徳川吉宗としては銀幕初登場。
マツケン音楽もすごくいい。勝利確定BGMで鼓動が高鳴る。オーズのロゴと三つ葉葵が重なる!ドォーン!最後のエンディングの手をつなごうサンバとか、平和すぎて泣きたくなる。
双方のシリーズ理解度高めで、無理なくすり合わせたシナリオが超いい。バイクと馬で江戸の町を並走するの、かっこよすぎる!馬をのりこなせる時代劇俳優は絶滅危惧種だから、バイクと並んで走らせるなんて、既にオーパーツに成りつつあるんだよな。超貴重です。
まあ確かに、このクロスオーバーはイビツなパラドックスだ。これ誰得共演だよと思っていた時期が、僕にもありました。子供はマツケン知らないだろうし、子供と一緒に観に行ったお父さんお母さん世代にとっても、時代劇はそこまで馴染み深くはなかったんじゃないかなと、当時は思っていたけど、違うんです。
暴れん坊将軍は、パチンコ台になっているのです!僕らは、オトナになってはじめて暴れん坊将軍の魅力に気付く。上様!余の顔、見忘れたか!成敗いたす!ききゅいーん(継続率80%)