TakakiKondoh

バトルシップのTakakiKondohのレビュー・感想・評価

バトルシップ(2012年製作の映画)
4.0
インディペンデンスデイみたいな、スターゲイトみたいな、しょーもない作品だろと思ってみたらめちゃくちゃ面白かった。
敵の宇宙船群が地球にやってくるんだけど、通信担当艦が地球側の人工衛星に激突してしまい大破。そのためハワイ島のビーコン基地を奪取して通信を確保し、応援部隊が来るまでの時間稼ぎとして周辺海域をバリアで封じ込めてしまう。そこで、たまたま海上演習中だったアメリカ海軍&海上自衛隊で戦うという、非常によく考えられた設定。「なぜ宇宙人が一カ所に留まって戦うのか」「物語上、主人公側を分散させないためにはどうするか」という脚本上の難点を見事にクリアしてる。
ちょっと前に木村拓哉主演の宇宙戦艦ヤマトってありましたよね。あれがダメだったのは、「なぜ海に沈んだ大和を宇宙船化しなきゃいかんのか」というところ。松本零士が描いたのは戦後すぐだからそれなりに時代の要請する意味というものがあったけど、21世紀になって同じじゃ頭が悪すぎる。たとえば宇宙人たちが陸上にあるすべての兵器を無効化してしまい、人類はそれに対抗すべく海中に没した大和を秘かに魔改造するしかなかった、とかなんとかいくらでもやりようはあるわけです。その方が燃えるし。
ミズーリが復活するシーンなんて、笑っちゃいながらも燃え上がる心をおさえられんかった(笑)しかもまさかの東郷ターン!!!
こないだ観た、スーパーマンがぐだぐだ悩む「マン・オブ・スティール」はつまらんかった。やっぱこれだよ。娯楽大作っていいな。
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