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仁義なき戦い 完結篇のぱのレビュー・感想・評価

仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)
3.5
仁義なき戦いシリーズ5作目にして最終作。
ずっと殺られてほしかった山守、槙原、打本のうち打本は出番なし。山守はちょっとでてきただけで、槙原だけが年貢の納め時か〜という。

もともと前作の「頂上作戦」で終わりだったけどヒットしたからもう一作品作ったって感じらしく、前作のW主演ぽかった広能・武田ともにそこまで目立つことはなく、新しい主人公の松村保の引き立て役みたいになってた。

最後の方で「覇権交代」を武田と広能が感じたみたいな描写があったが、たしかに世代交代という部分を強く描いた作品だった。若い組員の小競り合いをよく描いてるし、槙原だって2周りくらい下の組員に殺られてるし。加えるなら、最終的に松村×武田、広能の間に「仁義」はあったように感じられた。武田も松村に立場を無くされたといえばそうだが、松村自身はあくまで自身の親として武田に接しているし、広能に対しても道後温泉まで筋を通しにいった。

あと大友勝利がめちゃ滑稽な逮捕のされ方したけど、それも含めて時代についていけなかった者としての描かれ方が上手かったなと。
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