寂々兵

二十歳の死の寂々兵のレビュー・感想・評価

二十歳の死(1991年製作の映画)
2.8
自殺を図った青年の親族が集まっててんやわんやする話だが、ぶっちゃけ他者はどうでもよくて自分のことで精一杯、でも体面のために他者のことも時々気にかけますみたいな余裕のないスタンスが現代日本そのもので震える。朝を迎えたマリアンヌ・ドニクールの血が二十歳の死を告げ、これから騒がしくなるわねという諦観、からの日常コメディみたいな劇伴という異様さがいい具合に気持ち悪くて好き。シナリオ的には何も面白くない。
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