RIO

夏の嵐のRIOのレビュー・感想・評価

夏の嵐(1954年製作の映画)
3.6
恋は薔薇色の翼に乗って
―― アリア
のごとくリヴィアはマーラーに恋に落ちる

グリーンに輝く瞳が美しいリヴィア
黒のレースのベールも凄い品格

全てを捨てて
ナルシストのダメダメ男の元へ
行ってしまったリヴィアは
なんか美しさを失っていた

失うことを恐れて周囲を騙し
守りに入った人生があの神々しい
リヴィアの美しさを消してしまったのかな
愛のしるしとして渡した髪を
マーラーが捨てていたり
来ちゃ駄目だと言ってるから
こりゃおかしいなって思えないのが
恋の病でしょうか

純粋な恋愛ではなく互いにナルシスト
他者を愛することなく
相手が変われば豹変する
だからあまりトキメかない

ヴィスコンティは「夏の嵐」は
イタリアオペラの血管が
透けて見えるロマンティックな映画だ
と言ってます

猛烈な豪華さと衣装は素晴らしい

ラストのマーラーのシーンは
プロダクション側からの要請だったそうで
ヴィスコンティは彼がその後どうなろうと
気にもしてなかったと言っていたのが
可笑しかったです
RIO

RIO