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夏の嵐のkuuのレビュー・感想・評価

夏の嵐(1954年製作の映画)
4.5
桟敷+貸し部屋+バルコニー◎



監督:ルキノ・ヴィスコンティ
監督助手:フランチェスコ・ロージ
     フランコ・ゼフィレッリ
脚本:ルキノ・ヴィスコンティ
   スーゾ・チェッキ・ダミーコ
協力:テネシー・ウィリアムズ
原作:短篇小説『官能』"Senso"カミロ・ボイト
ヒロイン:アリダ・ヴァリ
出演者:ファーリー・グレンジャー
    マッシモ・ジロッティ
    クリスチャン・マルカン
撮影:ロバート・クラスカー
   G・R・アルド
音楽:『交響曲第7番ホ長調』アントン・ブルックナー

道ならぬ恋に堕ちた男女を伊墺戦争(プロイセン王国とオーストリア帝国との戦争)を背景に描いた作品です

歌劇『イル・トロヴァトーレ』(ヴェルディ作)が上演されているフェニーチェ歌劇場から話は始まります
オープニングクレジットのレタリングが美しいです
『イル・トロヴァトーレ』が結末を暗示しているとともに侯爵夫人のファッションや行いに影響を与えています

甘え上手で遊び人の年下男にのめり込んでいく侯爵夫人をファーリー・グレンジャーが好演しています💕

面白かったです!ベニスでのシーンが多くヴィスコンティらしい映像が楽しめます
戦争に関する台詞も非常に優れていて深いものがあります
ちぐはぐな印象のシーンも多くありますが概ね素晴らしい出来だと思います



余談ですが『夏の嵐』と聞くと平成元年の昼ドラを思い出します
ヴィスコンティの『夏の嵐』とは全くの別物で関係はありません
東海テレビの昼ドラ『嵐』シリーズには随分お世話になりました
『愛の嵐』『華の嵐』『夏の嵐』は私にとって不朽の名作です!
故渡辺裕之さんの役どころがシリーズを通して大好きでした😭💕
『新・愛の嵐』で伝衛門になられた時は妙に嬉しく涙が出ました
映画とは関係のない話ですが思い出さずにいられなかったので🙇
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