ヴぇる

ライアー ライアーのヴぇるのレビュー・感想・評価

ライアー ライアー(1997年製作の映画)
2.9
ハッキリ言って脚本はお粗末レベルで学生が作成したのか?と思う程だ。
ローティーンまでのキッズが夢中に映画だろう。

前半はなんとか楽しめる。ジム・キャリーの才能を堪能出来るし話の筋が気になるからだ。しかし法廷での審理では既にジム・キャリーの演技に飽きが来ていてトイレのシーンではとうとうウンザリした。口説い、ウザイ、見飽きた。
彼は傑出した才能の持ち主だ。だが、映画としては彼に頼り過ぎた上に他の役者はその助けを全くしないので、無能な連中をジム・キャリーが支える格好になっている。
結果彼が全面に出てき過ぎて途中から厳しく感じるのだ。

話の筋に至る展開もほぼない。家と職場と裁判所の3つのシーンしかない。撮影法も引きの絵ばかりでジム・キャリーの体を張ったギャグも引いた絵ばかりだ。彼が顔の芸をしているのならばせめてアップにしてあげて欲しい。

ラストシーンはまずまずだった。多少笑えるシーンはあったし、何より動きの少ないこの映画で唯一楽しめたシーンだ。

総評としては、今作品の時点でスターだったジム・キャリーのアイドル映画という立ち位置だと感じた。
個人的には彼の事は好きだし「トゥルーマン・ショー」は傑作だと思う。
だからこそ今作の様な演者に頼りきりな作品は悪い所が目に付いてしまった。
ヴぇる

ヴぇる