たか

地球が静止する日のたかのレビュー・感想・評価

地球が静止する日(2008年製作の映画)
4.0
 12/18前夜祭で観てきました。やはりハリウッド映画はスケールが大きいですね。キアヌ・リーブスいいですね。マトリックスが懐かしいです。今回は空を飛べませんでしたが...。
 私は、こんな地球の危機的作品に関しては、宇宙の大きな何かが、映画監督を通じて、我々に訴えかけているとイメージしながら観るようにしています。そう考えると、かなり多くの教訓を含んだ作品と言えます。
 地球を救うために、人類を滅ぼす。
 かなり理に適った発想ですよね。地球は自己治癒力を持っているので、人類がいなくなれば、確かに蘇ると思います。それならば、宇宙にも自己治癒力があると考えたくなります。その自己治癒手段の一つが、今回の出来事なのかもしれません。当然と言えば、当然の出来事とも言えます。
 そして、彼ら宇宙人も、我々と同じく、いろいろ調査した上で、判断して、行動を決めているのですね。絶対的で、全てをお見通しの神みたいな存在じゃない事に、不思議と親近感を感じました。同じ宇宙で暮らす仲間なんですね。
 また、彼らの“地球を救うために、人類を滅ぼす行為”は、今我々がやっている“自然の調和を守るために、外来種を滅ぼす行為”と同じだなと思いました。人間は、外来種の立場なんて考えもしませんからね。そんな意味では、彼ら宇宙人の方が、我々より慈悲深いのかもしれません。
 感情移入して観る事のできる方には、かなりお薦めの作品です。
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