花とみつばち

遠い雲の花とみつばちのレビュー・感想・評価

遠い雲(1955年製作の映画)
4.0
時代も恋愛観も変化しつつあった時代。
男女の機微を繊細に描く木下恵介監督作品。残念な事に古い邦画で字幕が欲しく細かい所が分からなかった。
「 トラ・トラ・トラ 」や「 兵隊やくざ 」の田村高廣( 圭三 )とは全く違う演技。若い頃の「 狭き門 」の本を大事にする様に冬子 ( 高峰秀子 )を想い続ける圭三。世間が許さないのか今とは恋愛理念がきっと違うのだろう。
なかなか本音、自分に素直にならない高峰秀子が時代を感じる。
高山に帰郷して冬子に想いを告げる圭三が不憫だけど、そんな時代だったのだろう。
「 行かないで下さい 」そう言った亡くなった夫の弟佐田啓二とはどうなるのだろう…田村高廣と佐田啓二が素敵過ぎる。カラー作品であと 10 年後の作品なら星☆☆☆☆☆だなぁ…
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