花とみつばちさんの映画レビュー・感想・評価

花とみつばち

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さらば夏の日(1970年製作の映画)

4.0

またまた、フランシス・レイの音色に魅力され鑑賞。ルノー・ヴェルレーってすごい人気だったとコメントでしったけど、そこまでハンサムかな?
ところでこの作品の美しいこと、この上ない。
赤銅色の太陽、海、ヨッ
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個人教授(1968年製作の映画)

4.0

ルノー・ヴェルレー、この当時大活躍!日本では浅丘ルリ子と共演しているし、どんな立ち位置だったのだろ…
この作品は、本当に綺麗なフランス映画。
衣装、景色、雰囲気どれも最高!
ハイスクールのオリビエは黄
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遥かなる山の呼び声(1980年製作の映画)

4.5

4Kデジタル修復版。
高倉健が出演すると名作になるんだろうか?
「幸福の黄色いハンカチ」と殺人の動機がごちゃまぜになる…。
ある日嵐の夜突然やって来る訳ありそうな高倉健。すぐに懐くこの頃の吉岡秀隆が可
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夜空に星のあるように(1967年製作の映画)

3.5

タイトルとは違うロマンチックな内容ではなく、イギリスの労働者階級を温かくまた辛辣に描いた作品。
主演のキャロル・ホワイトが出産するシーンから始まるが夫の職業は泥棒。逮捕され友人テレンス・スタンプがやっ
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蝶の眠り(2017年製作の映画)

3.0

追悼の意味をこめて…
以前鑑賞しましたが、正直全く印象に残らず、精彩を欠く作品だと思いました。ミポリンも少し路線を変更する時期、主役の年齢ではなくなっているのかなぁと思いました。だからなのか、これが主
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破戒(1962年製作の映画)

4.5

名も捨て恋も捨て、一生破戒の懺悔の旅にさすらっていく…

市川崑監督と和田夏十脚本のお馴染みのメンバー。この頃の市川雷蔵のカッコ良いこと🥰

被差別部落に生まれ苦しむ青年を演じる。
市川雷蔵の苦しみ猪
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

2.0

主演の女優さんのポスターが印象的なこの作品だが、観るのが恐かったが頑張って観た。
長閑なシーンは最初だけ。
もうすぐに、傘の先で眼を潰されたり、火傷や血だらけなシーンばかり。
上映時間が90分程度なん
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午後の曳航(1976年製作の映画)

4.0

原作は、三島由紀夫。これがイギリス映画で製作されているとは知らなかった。
何とも恐ろしい、子供の残酷さが描かれる。
未亡人のアン(サラ・マイルズ )にはジョナサンという多感な時期の息子がいた。そこにあ
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雨のアムステルダム Two in the Amsterdam Rain(1975年製作の映画)

3.5

これ企業の謀略がストーリーに絡まり分かり辛い。
映画冒頭作田明(萩原健一)のラクダの下着姿に日本からの出前一丁。それでも一番カッコ良かった頃のショーケン。多分この頃も二人蜜月だったのかな、企業売春婦の
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わらの女(1964年製作の映画)

3.5

もう一度観たい作品なんだけど、有名俳優も出演しているのにソフト化されない。
ショーン・コネリーとジーナ・ロロブリジータが共演。
正直、カトリーヌ・アルレーの小説や日本でドラマにもなりこの映画よりはるか
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セシルの歓び(1967年製作の映画)

4.0

監督は、「シベールの日曜日」のセルジュ・ブールギニョン。作品が少なくこちらと2作品しか容易に観れない。
何故 70 年代で映画界をバルドーは去ったのだろう?この作品の彼女も充分魅力的。

モデルをする
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あんのこと(2023年製作の映画)

4.0

ユーチューブのドキュメンタリーでこの内容と似た話をしていた女性がいた。その時胸が痛く気持ちが落ちてしまった。何故娘にお金の為売春させる、そんな事ができるのだろう。足の悪い祖母から虐待されて育った形跡等>>続きを読む

ドンファン(1973年製作の映画)

4.0

ブリジット・バルドー39歳の頃の作品であり、私はこの作品のバルドーの美しさが気に入っている。だが、この作品を最後に引退している。
ブリジット・バルドーの作品は観たい映画がたくさんあるけれど、観れない物
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

4.0

懐かしく久しぶりに鑑賞。
ジャック・ドゥミの美しい色彩映像とミシェル・ルグランの音楽。
当時カトリーヌ・ドヌーヴがロジェ・ヴァディムと未婚のまま息子を産んだ私生活と重なり大成功した作品。
カトリーヌ・
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ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)

2.5

久しぶりに観た作品が大ハズレ。
評価されている黒澤清監督、自己満足で作ったとしか思えないぐらい酷い。
田舎からとある大学にヨシオカという学生を探しに来た女の子、洞口依子。ミルキーな雰囲気がすごく可愛ら
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道頓堀川(1982年製作の映画)

4.0

昔観た時はVシネマみたいで、宮本輝の雰囲気が損なわれていると思ったけれど、再度鑑賞するとこれはこれで良かった。
宮本輝の小説はほぼ読んでいるが、これは多分未読。
深作欣二監督の「道頓堀川」です。
主演
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ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

5.0

映画を最も愛していた頃は、オードリー・ヘップバーンに夢中だった。この作品は中でも一番好きではないけれど、ヘップバーンが大変美しい作品かと思う。理由はヘアスタイル。いつも黒髪なのにかなりブラウンに染めて>>続きを読む

鴎よ、きらめく海を見たか めぐり逢い(1975年製作の映画)

3.5

70 年代の時代を感じる作品。
内容は一貫性が無くちょっと戸惑ったけれど、若い田中健、カツオと高橋洋子、クミとの物語。カツオが一方的にクミを好きになるがなかなかモノにならない。元気なクミだけど、性的な
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殺人に関する短いフィルム(1987年製作の映画)

4.0

何だか重苦しい内容だった。冒頭から本編を意味する内容が重なる。害虫の死骸や猫が首を括られぶら下げられている。
この作品は、ポーランド映画。
セピア色に彩られた映像は淡々と進行する。
若い青年ヤツエクは
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赤い鳥逃げた?(1973年製作の映画)

3.5

数年前、新幹線でショーケン主演「 青春の蹉跌 」を観に東京・新文芸坐まで行き、本当にこの機会を逃すと一生観れないとまで思い観に行ったらショーケンが亡くなりソフト化されたという皮肉。で、別日にこの「 赤>>続きを読む

ヒア アフター(2010年製作の映画)

4.0

hereafter=来世
人は必ず死に近づきやがて死ぬ。
なのに死後どうなるのか誰もそう語らない。
クリント・イーストウッド監督作品は、本筋に入るのに時間が掛かるので、序盤何が語られるのかなかなか分か
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遠い雲(1955年製作の映画)

4.0

時代も恋愛観も変化しつつあった時代。
男女の機微を繊細に描く木下恵介監督作品。残念な事に古い邦画で字幕が欲しく細かい所が分からなかった。
「 トラ・トラ・トラ 」や「 兵隊やくざ 」の田村高廣( 圭三
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十六歳の戦争(1973年製作の映画)

3.5

三河豊川軍需工場跡( 伊良湖岬 )が舞台。
秋吉久美子のデビュー作品でもある。
心中の死体を見る2人、アズナとジン。
アズナは 16歳でジンは 24 歳、金沢に女性を置いて来ている、何か事情があるのだ
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

3.0

石井裕也監督は始めて鑑賞。
前半は花子( 松岡茉優 )と正夫( 窪田正孝 )との出逢い。血に染まる小さなマスクが痛々しい。親友を亡くし穏やかで正しい青年を演じ、松岡茉優はひたすら映画製作、しかも自身の
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.5

2時間半、正直眠くなってしまった。
テーマは興味深く面白そうなんだけど、内容が薄いかな…結局何か起こるわけじゃない。
更紗( 広瀬すず )が小学生の頃、両親の死に別れにより、預けられた叔母の息子から性
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サヨナライツカ(2009年製作の映画)

4.5

今は色々変わりつつあるミポリン。最も美しかった頃のミポリンの作品で、「 私の頭の中の消しゴム 」のイ・ジェハン監督。原作は辻仁成。
結婚でブランクが空いたせいか、ミポリンって「 love letter
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黒水仙(1946年製作の映画)

4.0

タイトル「 黒水仙 」とは香水の事のようです。
撮影監督は、「 あの胸にもう一度 」のジャック・カーディフ、そして「 赤い靴 」と同じく撮影監督ジャック・カーディフ、監督は、マイケル・パウエルとエメリ
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隣の女(1981年製作の映画)

4.5

フランソワ・トリュフォー作品の中でも凄く好きな作品。以前に観た鑑賞記録です。DVD や単品レンタルが不可能な為観れなくて残念。サブスク入らないと駄目かな……
主演は、ジェラール・ドパルデュー( ベルナ
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ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

3.0

正直観て後悔してしまった。途中で止めたかったけれど最後まで観た。全く共感できないし、私が映画に必要とする情緒や哀愁が微塵も感じられなかったし、意味が分からないところも多々あった。
物語は新人の三輪明日
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あの胸にもういちど(1968年製作の映画)

4.0

最も美しかった頃のマリアンヌ・フェイスフルとバイクのお話し。
結婚以前にスキー旅行でダニエル( アラン・ドロン )と出逢い、レベッカ( マリアンヌ・フェイスフル )を愛しはしないダニエルにぞっこんにな
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ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

4.5

昔はこの作品が大好きで、毎日画像を流してミシェル・ルグランの曲を聴いていました。昔程では無かったけれど、久しぶりに観ても明るくとても良かった。
お祭りがある日曜日、金曜日からパリに立つ月曜日までを描か
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生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.5

心療内科に行って下さい、寧子さん!と言ってしまえばそれでレビューが終わっちゃう。
不思議な性格の寧子。部屋はぐちゃぐちゃで仕事をしようにも起きれないし、優しい仕事仲間にも自分自身が自分を受け入れられず
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真夜中のミラージュ(1984年製作の映画)

3.0

ちょっと私には理解できない内容だった。だけど、この作品アラン・ドロンが製作にも関わり、1985 年セザール賞男優賞まで受賞している。
まぁコメディではないが、内容めちゃくちゃ。
ある日列車で旅に出たロ
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この子の七つのお祝に(1982年製作の映画)

4.5

偶然観たら引き込まれて面白かった。
主演が岩下志麻なんで、きっと犯人だろうと察しが付いた。
製作が角川春樹、監督脚本増村保造、音楽が大野雄二と出演者も豪華。
この当時の脇役である、神山繁と戸浦六宏は大
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ひとくず 新ディレクターズカット(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

監督、脚本、主演を演じる上西雄大。
私はこの俳優さんをこの作品で始めて知った。
ダーティヒーローな役柄。
全体的に安っぽい雰囲気が流れる作品だけど、内容はなかなかスッキリして良かった。
ネグレクトと虐
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ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

4.0

何て難解なストーリー、素直にストーリーを追うと頭が混乱する。
冒頭からの主人公キャスリン( スザンナ・ヨーク )の書く物語も意味が分からない。
すべてがキャスリンの妄想なのだ。
きっと何かの精神障害な
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