このレビューはネタバレを含みます
人生そのものが番組のリアリティショーの中のバーチャル現実が、現実だと思い込んで暮らしている主人公の物語。
リアルだと思っていたものが実はバーチャルだったという意味では映画『マトリックス』のようだし、壁の世界の向こうはなんだと冒険に出て行くのは『えんとつまちのプペル』や『進撃の巨人』のよう。進撃の巨人は壁の向こうに更なる地獄が待っていたが。
リアリティショーから逃れて壁の外を目指すのが人間の本能と近いところから来る欲求なんだろうが、これが本当に幸せかはわからない。外に出ていくことを成功のように描くラストはちょっと浅いなあと思ってしまった。