MoeMiura

トゥルーマン・ショーのMoeMiuraのネタバレレビュー・内容・結末

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

トゥルーマンの周りは全部嘘だけど
その嘘も含めてトゥルーマンにとっての真実なんだなって思うと
やっぱり嘘と真実は二項対立じゃないね。

分析に近いなにか↓
嘘で固められた世界の中でトゥルーマンだけが「ほんとう」だった。テレビの前の人たちはみんな、嘘の世界ではなく「ほんとう」のトゥルーマンに熱狂していた。
最後には外の世界=「ほんとう」の世界に出ていった。
だからこの映画では嘘よりも真実に優位性を見出してるんだと思う。

冒頭のインタビューで「この番組には嘘はない。操作されているだけだ」ってセリフがあったけど、操作されている時点で本当ではないのでは?やはりそれはノンフィクションではなくフィクションだよ。きっと。だけど誰にも操作されていない世界なんてなくて、そう考えるとノンフィクションってなんだろうって最近考えてる。

真実と嘘って観点からいくと、「リアリティ」という言葉に引っかかった。リアリティはリアルではなくて嘘だから、リアリティを突き詰めたらその先にあるのはやっぱり嘘だよね。トゥルーマンの周りに嘘の世界を完璧に作るならリアリティではなくリアルを突き詰めなくちゃなのかな。

最後に単純な感想↓
トゥルーマンの周りにいる役者たちの演技力ってすごい。トゥルーマンの反応を受け止めて演技していくのは相当の深さが必要だと思う。
MoeMiura

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