サンバディウッハッ

トゥルーマン・ショーのサンバディウッハッのネタバレレビュー・内容・結末

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

今更ながら初見です。
昔の映画は途中で飽きるもんなーと思いながら見始めましたが、あっという間に最後まで見終わってしまいました。
最初から最後までずっとハラハラドキドキで面白かったです。
トゥルーマン自体のキャラクターもとても明るく愉快で優しい人物であるがゆえに、周り全員がトゥルーマン1人を騙しているという状況がとても心苦しくなってきます。
異変に気付き始め、周りがおかしいのかそれとも自分がおかしいのかと悩むトゥルーマンに優しい言葉をかける親友でさえも本当の言葉ではなく、誰に相談しても誰もまともに聞いてくれない孤独感。
しかし私が視聴者ならおそらく毎日チャンネルをトゥルーマンの番組に合わせ、24時間付けっぱなしにしていると思います。
現実に存在したらこれほど面白いTV番組もないです。可哀想だなと思いながらも見続け、会ったこともない彼を遠く離れた甥っ子かなにかのように思うことでしょう。
映画の最後、出ていくトゥルーマンに話しかけるクリストフの表情がとても印象的でした。
産まれた時から共にあった父親のような表情。でも彼は一度もトゥルーマンに会ったことはありません。トゥルーマンにとっては知らない人です。
そんな人の言葉に耳を貸す筈もなく、役者さながらに丁寧な礼で締めくくったトゥルーマンが好きです。