Yoshishun

キャリーのYoshishunのレビュー・感想・評価

キャリー(1976年製作の映画)
4.5
3年前に公開されたリメイク版は、主人公可愛すぎ問題のせいで、誰もいじめられないだろ……なんてことを考えながら観ていました(´・ω・`)

やっぱりオリジナルとなる79年版の方が断然良いと思う。もうシシー・スペイセクの熱演が凄い。いじめられっ子の苦しみと怒りをもう過剰なまでに演じ切っている。あまり言ったらいけないけど、程よく可愛くないところが高得点。その点、リメイク版のクロエはダメでしょ。

ジャンルで云うとホラーに入るかもしれないけど、前半は案外青春もの。昔のアメリカ青春映画と差ほど変わり無し。ところが、キャリーのサイコな母親が出てきた辺りから、一気にガラッと重苦しい雰囲気になる。家でも、学校でも、常に緊張状態のままでいるキャリー。彼女の怒りがついに爆発するクライマックス、名作と云われるだけの衝撃シーンの数々。もうラストなんかは………………(´д`|||)(´д`|||)(´д`|||)

"赤"が象徴的に使われている作品ですが、そのどれもが美しいものでなく、どこか汚い。または醜い。"赤"がとにかく不気味で不快。この映画の赤色ほど、観てて嫌になるものはない。

キング原作の映画としては成功例の1つ。
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