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バンド・ワゴンのQのレビュー・感想・評価

バンド・ワゴン(1953年製作の映画)
4.3
2人の関係が打ち解けるダンスシーンは何度見ても目が釘付けになる
シド・チャリシーの動きは繊細で、優雅で、ダイナミックであるにもかかわらず、重量を感じさせないフワッとした動きが特徴的。アステアも同様、動きが滑らかで優雅。アステアのダンスを支えつつ、圧倒的な存在感を見せていてさすがだなあ。
2人のダンスは滑らかに広場を動きながら回転したり上下に動いたり、スピード感があったり、と思った矢先にゆっくり密着してステップを踏み始めたり、動きの振り幅がかなり大きい。2人のメリハリは素晴らしいのだけど、ただピシっと動きを止めるのではなく、動きに余韻があって常に動いている。特に終盤で回転しながら階段を上るシーンでの彼らの佇まいは完璧そのもの。またカメラが彼らをおいながら、少し引かれ、少しばかり上から撮る構図も良かった。カメラの引き具合とかダンスとかブリガドーンを思い出した
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