山田森氏

無防備都市の山田森氏のレビュー・感想・評価

無防備都市(1945年製作の映画)
5.0
言わずもがなだけど、傑作。役者の芝居がずっと豊かで面白い。その役者、役柄じゃないと出せない滲み出るような可笑しみや優しさや悲哀が素晴らしい。この"滲み出るような"っていうのが重要で、その役者、役柄を深く観察、考察しないと成し得ない演出だなと思った。
ユーモラスな前半パートが好きだけど、前半のユーモラスな部分を全て地面に叩き付ける後半の拷問シーンも良かった。バーナーで人を炙るシーンで胸毛に火が残ってるショットはCGも無い時代にどうやって撮ったのか気になった。ラストの祈る神父の顔とその後ろで銃を構える兵隊達のショットも素晴らしかった。
山田森氏

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