正直、本作は苦手な一本です。
大島渚監督は、その政治的視点による作品群のせいもあり、
作品の出来とは別にして私の好みのふり幅がとても大きい。
男好きのグラマーな女、
集まってくる様々な男。
自殺願望の男やアナーキスト、
ヤクザや銃を持ちたがる者、殺人したがる若者、
その他いろいろ。
黒人がダラスで銃を乱射。
日本では白人が街で銃を乱射。
集まってきた男たちと女が、
仲間割れ等がありながら、
白人が立てこもっている場所に向かおうとする。
大島監督は彼なりの感性でこの物語を進めていくのですが、
難解なのです。
映画的表現は目を瞠るものがあるのに、
その技巧に溺れて芸術家然としているナルシズムの高い作品と感じました。