マッサージ屋2号店

3時10分、決断のときのマッサージ屋2号店のレビュー・感想・評価

3時10分、決断のとき(2007年製作の映画)
4.0
『ナイト&デイ』ジェームズ・マンゴールド監督作品。
逮捕された強盗団のボスを賞金目当てでユマ行きの列車に護送しようとする男の物語。

劇場公開時以来、約14年ぶりに鑑賞しました。
1957年作品『決断の3時10分』のリメイクですが、そのオリジナル版は未見。
初見時も「今どき西部劇とは珍しい」ってな感じで何となく見たのですが…めちゃくちゃ面白かったんですよね。

久しぶりに見ましたが、ストーリー自体は非常に単純。
クリスチャン・ベイル演じるダンは牧場経営に失敗し、妻や14歳の息子にも軽蔑される仕末。
そこへラッセル・クロウ演じる強盗団のボスであるベンが逮捕される場に偶然居合わせ、ギャラ目当てに彼の護送を勤めるという流れ。

このように一見単純なのですが、ボス救出の為に強盗団だけでなく一般人も巻き込みダンらは孤立無縁になっていくわけです。

借金返済の為とはいえ、ここまで絶体絶命になりながらも意地でも護送するダンの気持ちが泣ける。
軽蔑する妻や息子らへの父親としてのプライドなんでしょうね。
その気持ちに護送される側のベンの気持ちも…。

最後の最後まで目が離せない素晴らしい西部劇でした。