このレビューはネタバレを含みます
ジェームズ・マンゴールドとクリスチャン・ベイルという名作「フォードvsフェラーリ」のコンビの作品ということで期待して鑑賞。リメイクなんですね、これ。
捕らえたお尋ね者の首領を3:10発ユマ行きの列車に乗せるべく、200ドルの報酬で護衛の任を買って出た主人公。首領奪還を目論む手下達の攻撃をたった一人でかわし、果たして任務を全うできるか。。。というオハナシ。時間的なリミットによるハラハラ、護衛仲間が怖気付いて離れていく中、孤軍奮闘の主人公、と「真昼の決闘」みたいな話でしたが、王道の西部劇を久々に堪能できました。主人公一家の貧困や息子との葛藤などのサイドストーリーもあり、ドラマとしての厚みを感じました。
本作ではお尋ね者の首領を演じたラッセル・クロウが儲け役。人質に取られた部下を平気で殺すような無慈悲な面があるかと思えば、絵心があったり聖書を諳んじていたり、、、と一言で言い表せない「ひとたらし」で複雑な人物を楽しげに演じていました。対するクリスチャン・ベイルは「真面目一辺倒」な役なんで、面白みに欠け、割食っちゃいましたね。。。
ただ以下ネタバレになってしまいますが、最終的にいくらお尋ね者の首領が主人公を意気に感じたとしても、自ら進んで手下の奪回の銃弾から逃げ回り、主人公を殺した手下を皆殺しにして列車に乗り込む行動は全く理解不能。なんでそうなる、、、、ラストでラッセル・クロウの愛馬が列車に着いていくので「主人公は死んだけれどちゃんと任務を全うし、お尋ね者を列車に乗せたのだ」という形を作ってやって、それから脱走するつもりなのでしょうけれど、そこまで入れ込むほど両者に心情面の交流があったようにも思えないのだけれどなあ。。。
あと、あの賞金稼ぎのおっさん、ピーター・フォンダだったんですね！わからんわ～。。
