nyako

STACY ステーシーのnyakoのレビュー・感想・評価

STACY ステーシー(2001年製作の映画)
3.5
80年代風ゴア満載のポップな伝説のゾンビ映画。
イメージではほんとに80年代か90年代に作られたのかなって思ってたら、なんと2001年映画だった。

15〜17歳の少女が突然死、その死後ゾンビ化するという現象が起きるようになった。ゾンビ化した彼女らはステーシーと名付けられ、一度ゾンビ化してしまうとその肉体を165分割しないと死に至れない。

ステーシー化が近づくとNDH状態(ニア・デス・ハピネス)という躁状態になるという。
ヒロインえいこはすでにこのNDH期なので、多幸感いっぱい、うふふ、あははなんて笑い方ですごくテンションが高い。
演じるのは加藤夏希さんでものすごい美少女。
ゾンビ化すると青い鱗粉が舞うんだけど、ゾンビ化してないというのに彼女の美しさは輝きまくってる。

人との交流が苦手な、人形劇団で働く渋さん(演じるのは尾美としのり)の前に突如現れたえいこ。
死を予感したえいこは、自分の再殺権を預けられる人を探していた。

えいこと渋さんのエモエモ情緒的な関係に共感…に私は至れなかったんだけど、
筒井康隆が演じるマッドサイエンティストは一狂(一興)だったし、私設再殺部隊の女子高生3人組が暴れるとこは好き。
(筒井康隆さんは七瀬ふたたび、とか名著数々の作家です!)
再殺部隊の隊長演じてるのが漫画家の内田春菊さんで、自分の好みの男を再殺部隊に雇っては夜は囲ってる…とか、よくある設定の女版でおもろい。
ステイシー再殺のキーアイテム、ブルース・キャンベルの右手(チェーンソー)のTVショッピング番組キャストにさりげなくこの映画の原作者大槻ケンヂがいたりする。

そしてそして特筆すべきなのは、ステイシーたちの特殊メイク。
首掴んでからの脊髄引っこ抜きやはらわたかき出し、再殺された肉片など特殊メイクが手作り感満載で素晴らしい。
ステイシー化した少女たちの目がいっちゃってるチープな狂人メイクも漫画っぽくてとても良かった。
nyako

nyako