たけのこ

時をかける少女のたけのこのレビュー・感想・評価

時をかける少女(1983年製作の映画)
3.8
面白かった。
いや演技はちょっとな……とくに男の子、とか思っていたら、監督のインタビューで悪くは言っていないけど「棒読み」とか言われてて「ですよね」とかは思いました(笑

これが尾道3部作2作目なのであれですけど、ほんとこの街魅力的なんですよね。坂があって自然があって、時代が積み重なっている。そんな場所を撮る監督の画角の鋭いこと鋭いこと。え、そんな画角でいくんですか?みたいなカットが満載で、そのどれもが尾道を魅力的に映し出す。これでけでもこの映画には価値があると思います。

というか原作って、こんな街の感じってちっとも出てこないですよね、たしか。いやわたしが原作を読んだのはもうだいぶ前なので忘れているだけなのかもしれませんが。都会で学校なだけのイメージ。それをこんな感じで撮っちゃうんですから素晴らしいにつきます。
話は、もうちょっと演技がよかったらかなり印象違った気がするけれど、それでも最後の終わり方は好きでした。

「時かけ」といば細田盤のほうが最近は圧倒的に有名かと思いますが、こっちも全然見る価値ある名作です。