クローネンバーグ監督の「デッドゾーン」に再び触れてみた。主演はクリストファー・ウォーケン。彼がまだ若い頃の作品となる。スティーヴン・キング原作でもある。
突然の交通事故で5年間の昏睡状態から目覚めた男の話である。だが、目覚めてから超能力を得てその苦悩がつきまとうのが、いかにもスティーヴン・キングらしい物語だ。
人の手に触れると過去の現象や、または未来の事まで予知出来るようになる。人の未来までをも変えられる未来予知は単純に凄い能力でもある。
ただね…これサラとの関係が余りにも切ないのよね。昏睡状態から目覚めてからの台詞が特に重い。
“君には５年でも、ボクには昨日だ”
つまり、この作品ではサラとの関係が全てであり決して報われない愛のカタチが垣間見れた気もする。ジョンなりの正義を貫き通したのも相まって切なさの方が上まった気分でもある。
