せみ多論

デッドゾーンのせみ多論のレビュー・感想・評価

デッドゾーン(1983年製作の映画)
4.2
最近感想をあまり書いていない。怠慢である。映画自体は週に二、三本ではあるが観ているのに。

ということで、大好きな映画『デッドゾーン』
あたくしは本作でクリストファーウォーケンが大好きになった。
本作での彼の表情がどれだけ素晴らしいことか。彼が劇中でほほ笑むたびになぜこっちはこんなに涙が出るのかわからないほどに泣ける。ストーリーも面白いが、彼の演技そのものの力を観ることにも大きな価値がある映画だと感じている。

話の筋はシンプル。順風満帆な生活を送っていた主人公ジョニーは交通事故によって五年もの間昏睡状態にあった。目が覚めると彼は仕事も恋人も健康な肉体も失い、その代わりにある力を手に入れていた。それは触れた人間の過去や未来を知覚する能力。彼は失ったものの代償として得たこの力をどうするのか。

原作はスティーブンキングであたくしは未読。聞くところによれば映画は原作通りではないらしいが、素晴らしい出来であることは間違いないはず。ジョニーの精神的な変化や、彼が何をするのか、守るのか、そのために何を捨てるのか。見応えはある。古い映画ですが、未見でしたら是非にと。
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