ボンドレイク

デッドゾーンのボンドレイクのレビュー・感想・評価

デッドゾーン(1983年製作の映画)
5.0
 デッドゾーン=死角、危険な領域

 不運の事故に遭い、全てを失い 影の存在となった代わりにある超能力を手にした男の哀しい運命。

 あぁ〜! 暗くうつむきたくなるけど、彼のような暗躍者がいるおかげで 私達は日々 平和に暮らせているのかもしれませんね。(?)

 主演のクリストファー・ウォーケンさんのあの自然な演技がグッとくる!!
 ファンになりましたわ!

 映画全体、雪景色に似合う冷たい無慈悲さと、ほんのりとヒートアップする人間ドラマが同居している面白いバランスがありました。
 今の冬の季節にピッタリ! どこの家にいっても、テレビではこれが流れてるでしょう笑

 クローネンバーグさんの変態性は今回は結構抑えめ。ちょっと血と乳が出たくらい。
 ただし、やはりいつものような どこかしら冷えた演出がみれます。主人公の心に寄り添ってはいるものの 、そとの雪景色や彼の“逝き先”にリンクするかのようなクールな演出が。
 
 話の内容は、スティーブン・キングさんの小説を原作としている とのことなので、納得の 充実さ加減。
 面白いのが、ドラマのように いくつかの小ストーリーがまとまって一つの作品として成り立っているところ。
 そのおかげか、テンポ良く感じて 一気に最後までひとっ飛び。観やすかったと思いましたわ。

 ...くぅ。やっぱ泣ける。すべてが終わったら、そのまま無慈悲に暗幕!余韻はエンドクレジットで感じとけ!と言わんばかりの。(クローネンバーグさんの作品ではいつものことでしたっけ?)
 こういう最後好き。

 個人的ハイライトシーンは、主人公が ある少年の死ぬ運命を変えようと、 杖で置物をぶっ壊し、少年の父親を説得しようとする場面!! (説明になってるか?)
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