トニー

モスラ対ゴジラのトニーのレビュー・感想・評価

モスラ対ゴジラ(1964年製作の映画)
3.8
今見ても充分に面白いです。
モスラ=大自然の象徴
ゴジラ=科学技術が併せ持つ負の側面の象徴
高度経済成長に沸き立つ日本。そんな中この対立構造にいち早く気付き、それを誰もが楽しめる第一級娯楽映画で物語る。これが本多猪四郎の凄みなのかもしれません。
最終局面、大自然の象徴、神であるモスラが生み出す双子の幼虫はまさにアダムとイヴ。モスラではなくこの子供たちが人類の再建をかけ、人間が生み出した負の遺産であるゴジラと戦い勝利します。そして宝田明が最後に語る「彼ら(モスラ達)へのお礼は私達が社会をよくしていくことだ」というセリフがなかなか感慨深い。
ナウシカより先にやってるなぁ〜なんて思ったりもしました。
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