トニー

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のトニーのレビュー・感想・評価

5.0
9年前、予告編を見た段階では全く期待していなかったGotG。当時学生だった私は彼女と別れたばかりで意気消沈。アメコミ映画なんて見る気はしなかった。ところが週プレの映画時評を眺めていたら高橋ヨシキさんが100点満点を付けていてどうしても気になってしまい急いで劇場に駆け込んだ。そしてレッドボーンの"Come and Get Your Love "から始まるオープニング。陽気でカラフルな宇宙世界に心を掴まれた。負け犬達の寄せ集め。多くのものを失ってきたけど今日だけは失わないと、立ち向かうGuardiansの姿に鼓舞された。あれから早9年。思えばGotGと共に過ごした日々だったように思う。社会人になり、意中の同僚と仲良くなるために貸し借りしたvol.2のDVDとサウンドトラック。今ではその子が妻になり娘ができた。2歳の娘はGotGが大好きでパンフレットをボロボロになるまで読み込んでいる。車の中でのお気に入りはブルースウェードの"ウガ・チャカ"。他の曲も聴きたい大人をよそ目にしつこくリクエストしては大熱唱している。GotGは色々な思い出を作ってくれた。これで完結ということで少し寂しくなるがあんなにも幸福な彼らの旅立ちを見ることができたので満足しかない。人を人とも思わない社会の中で、他者を思いやり手を取り合う大切さ、そしてありのままの自分や他者を受け入れる寛容さ、そんな至極真っ当なメッセージをジェームズガン監督は最後に残してくれたように思う。また彼らに再会できることを願ってvol.3のサントラ片手に元気にやっていきたい。
トニー

トニー