ツクヨミ

魔術師のツクヨミのネタバレレビュー・内容・結末

魔術師(1958年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

魔術を科学者たちに本物だと思わせるには⁉︎
マジシャンの一座はある街を訪れるが関所で止められてしまい次の街に行けない。街の権力者は関所を通りたければマジックが本物だと証明しろと一座に要求する…
イングマールベルイマン監督作品。今作は奇跡的なものを見せ物にする魔術師と奇跡を信じない科学者の戦いを緩やかに描き出す。前半は魔術師たちと住民の関わりを通して淫らな人間関係が築かれたりと奇妙な交わりをみせつつ、科学者たちが魔術師をペテン呼ばわりしけなしていく様子を見せていくので、正直陰鬱な印象を受ける。
しかし後半というかラストの魔術証明からの展開はなかなか面白い。権力者が座長の死体の検死のため部屋にいると奇妙な出来事が起こるというのをベルイマン監督流で映していく。一瞬何か変なものが映ったというカットはいかにもベルイマン監督らしい。
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