THE DEVIL"ディアブロ"ｰｰｰｰ悪魔の誘惑には落とし穴がいっぱいで見た目ほどキャッチーじゃない。作中ばかりか本作の作り手自体も含めて何かとイタズラが過ぎるような現実迷子。問題は高カロリーなのに、それに見合った分だけの魅力を放っていないというか、さほど笑えないこと。言うなら観客が作品についていけず取り残される感じも否めない。良い悪いはともかくとして全体的にチープでシンプルなプロットも突き詰めれば面白いだろうに薄っぺらな印象を拭えない。見始めた瞬間どう考えてもミスキャストだろと突っ込みたくなるようなガッシリして(日本人から見ても)顔も平均以上な筈のブレンダン・フレイザーが同僚たちから避けられる不気味なキモ男を演じているという点でポイント高い？そしてコント番組みたいにブレンダン・フレイザーがコスプレ姿で始終楽しそうに110%ふざけ倒しているので、もうそれだけで良いんじゃないのかな。そして物凄くありきたりな教訓に満ちたラストに帰結していくナードの夢物語、と考えるとブレンダン・フレイザーのガッシリイケメンルックスもまたナードの夢や理想を何かしら投影しているのかも。同名タイトルBedazzledからしてリメイクなんだな、この邦題聞いたことあるもん。
「みんな快楽を求めるけど代償を払いたがらない」「ほしいものはあるけど君ではムリだ」
そいつは運のいいやつだ
勝手に関連作『天使のくれた時間』『アラジン』のジーニー限定
TOMATOMETER49 AUDIENCE41
Critic Consensus: Though it has its funny moments, this remake is essentially a one-joke movie with too many flat spots.
