低予算映画の帝王、ロジャー・コーマンに迫ったドキュメンタリー。
50年代から低予算で娯楽映画を量産しまくったコーマン。質より量という感じがするが、このドキュメンタリを見ると彼の確かな信念を感じることができる。
これでもかというくらい大物俳優、大物監督が出てきて、コーマンの偉大さがすごく伝わってくる。彼らやコーマンの言葉が時に愉快で、時に重い。
イーライ・ロスの「アホな映画好きでもアホじゃない」という言葉と マーティン・スコセッシの異様に豪華なオフィス(?)が印象に残った。
『ジョーズ』や『スター・ウォーズ』などの大作娯楽映画の台頭で表舞台から次第に姿を消していったコーマン。「映画にそんなにお金をかけるべきなのか」という彼の問いにハッとさせられた。