コーマン帝国の作品情報・感想・評価

「コーマン帝国」に投稿された感想・評価

のんchan

のんchanの感想・評価

4.3
ロジャー・コーマン監督と言われても正直ピンと来ない私。
ただジャック・ニコルソンがたっぷり語って号泣するってので鑑賞したドキュメンタリー❣️

"インディペンデント映画の神"と称されるかと思えば、"B級映画の帝王"、"ドライブイン映画"、"安物売り"なんて揶揄される映画監督・製作者のロジャー・コーマン。
超低予算の作品を連発する一方、コーマン監督の作品からハリウッドへと飛び立っていった俳優や監督は数え切れないほどいる。その一部は
ジェームズ・キャメロン、ジョー・ダンテ、ジョン・セイルズ、ジョン・ミリアス、ピーター・ボグダノヴィッチ、ジョナサン・デミ、デニス・ホッパー、ジャック・ニコルソン、ピーター・フォンダ、ロバート・デニーロ、マーティン・スコセッシ、フランシス・フォード・コッポラ、モンテ・ヘルマン、ゲイリー・カーツ、ロン・ハワード、ガス・ヴァン・サント、スティーヴン・スピルバーグ

本作はコーマン監督の作品や本人へのインタビュー、そしてマーティン・スコセッシなど著名な監督や大物俳優、関係者や親交のある人々のインタビューで、インディペンデント映画の、コーマン監督の魅力を語っている。

私はジャック・ニコルソンが監督に対して語った言葉に愛情たっぷりで、監督のそしてニコルソンの人柄の良さを痛感出来て、まるで宝箱のような作品に思えた🌟

ニコルソンの初主演映画はコーマン監督の『The Cry Baby killer』だった。
ニコルソンは「それまで仕事もなく突然の主役に喜んだよ。ついに来た、有名になるぞってね。でも1年も取材されずで屈辱だったよ(大爆笑)それでもロジャーだけが10年使ってくれたんだ。」

ずっと大手製作会社には背を向け、1人で何でもこなして短期間で凄まじい数の作品を生み出す。スプラッター系多しで、どうみても学生映画で終わりそうな内容なんだけど、意外と笑える🤣

お見かけは、スコセッシ監督曰く「どうみても英国の大学教授(笑)」品が良くてスマートな印象。
実際はスタンフォード大学工学部卒‼️

『ワイルド・エンジェル』は100本目の制作で売れに売れた。
キャストは、ピーター・フォンダ、ナンシー・シナトラ、ブルース・ダーン、ダイアン・ラッド

ブルース・ダーンも何度か出て褒め称えているのが印象的だった。

またニコルソンが語る。
「真面目なLSDの映画を作ろうとした。ロジャーと自分はLSDを実際に試してみた。みんなその世界に夢中になったが、俺は神になる必要はなかったからやめたよ。」
そして『白昼の幻想』が出来上がった。

その後に『イージー・ライダー』をデニス・ホッパーが作ったのも↑の2本があったからこそ。

アカデミー賞には長年無縁だったが、ある監督は「正当に評価されなくても気にしないだろう。その代わり、ファン、多くの監督たちは評価している。皆んな彼が好きだ」

しかし2009年にアカデミー賞名誉賞を受賞した🏆
美しい奥様は監督でもあり、公私共にパートナー。奥様から蝶ネクタイを結んでもらって正装して舞台に立った姿は、高身長でスラーッとしていてスタイルも良く、皆んなの笑顔に包まれて幸せそうだった。

最後にまたニコルソンの言葉を書いておきたい。
「この業界で彼がサポートしなかった人間はいないよ。俺が最大の繋がりで俺の生命のもとだった。お世辞じゃないと彼に解って欲しい。泣きそうだ🥲(本当に涙を流し言葉に詰まっていた)感傷的になって悪いが、皆が彼を愛しているんだ。」

なんかとっても素敵な作品でした✨
くりふ

くりふの感想・評価

3.5
【モザイクなしのコーマンが見たい】

“初めて劇場 御開帳した時 見たこのコーマン”

最近たまたま、いくつか昔コーマンを見ちゃったので、歴代ユルイの汁気多いの、色とりどり大集合させた本コーマンを、久しぶりに覗き込みたくなりました。

保健体育で教わるように柔らかく、コーマンについて知れる良作。90分という長さもコーマンぽく、締まりが良い。コーマンがナニを入れて出してきたか、とてもわかり易い。

しかし久しぶりに見直してナゼか、肝心なトコロが見えていない、モザイクかけられたような気分になりました。

それがナニかと問われるとよくワカランのですが、コーマン史の概要はわかるし面白いのに、コーマンの中が見えていないように感じてしまった。

例えば、コーマンが産んだ全コーマン名場面をつなぎ一本で流したら、コーマンそのもの。長くなるがそうした方が、コーマンの奥底までごくシンプルに、覗ける気がする。コーマンの偉大さは、多産というコトでもあるのだから。本作とそれを、二本立てで見てみたい。

本作で一番心が痛んだ…気がするのは、ハリウッドの幼児化でコーマンが古びてしまったこと。引き金はスピルバーグ。彼の顔に、ジョーズのテーマが被る恐怖演出が可笑しいが、産みの親コーマンを差し置き、ハリウッドは子供を子供のままで、金のため育ててしまった。

で、ルーカスのSWが、決定的追い打ちをかけました。コーマンが産み続けた早い安いうまいという子供が、遅い高いうまいに変わってしまい、観客は皆、そちらに行ってしまう。

どんなジャンルであれ、映画の質が高まるのは喜ばしいことですが、子供相手のものを妙にグレードアップさせて、いつまでも大人がソレで遊んでるのって、実は退化でないかい?

私が最近の“高級アメコミ映画”に夢中になれないのは、そんなトコロにも理由があったり。

本作で、映画として心に残るのは、ただ自分が撮りたくて撮ったという『侵入者』ですね。
https://filmarks.com/movies/54053

制作の妨害に遭いながらも、人種差別を訴えた、コーマンの中の、珍しき名器です。

今回、DVD特典の監督インタビューを見たら、巨乳美人でびっくり。ドキュメンタリー制作は、彼女にしか許さなかったそうだが、はは〜ん、とか不埒なことを考えました。バイトだったパム・グリアを映画に出させて、色々出させてヤラせていたコーマンだからね!

しかしこの監督さん、重要人物をこれだけ出せたのは凄いよね。ジャック・ニコルソンに喋らせるのは大変だったらしい。コッポラとキャメロンは、スケジュールが合わず諦めたそうだが、キャミーからはぜひ『殺人魚フライングキラー』への言い訳を聞きたかった!

<2022.7.6記>
サーフ

サーフの感想・評価

3.8
映画プロデューサーであり「B級映画の帝王」という異名を持つロジャー・コーマンを取り上げたドキュメンタリー作品。

正直、ロジャー・コーマンという人物についてほとんど知らなかったし、彼が手掛けた映画も「デス・レース2000年」しか見たことなかった。

彼についてインタビューを受ける人がジャック・ニコルソン、マーティン・スコセッシ、ロバート・デ・ニーロなどと本当に豪華。
そしてその多くが彼に発掘され映画人としてのキャリアをスタートさせている。それだけでロジャー・コーマンという人物の偉大さを感じ取れる。

コーマン映画の路線上には確実にタランティーノも存在しているし、知らず知らずのうちにコーマン映画のエッセンスを感じ取っていたように思える。

「デス・レース2000年」しか見たことなかったけれどコーマン映画、どれもこれも外連味たっぷりで俺好みの作品ばかりでめっちゃ気になる。
半兵衛

半兵衛の感想・評価

4.2
アメリカ映画を見るたびにロジャー・コーマンという名前はたびたび聞いているので敏腕プロデューサーであることはおぼろげに理解していたが、実際この映画で彼の生きざまを知るとこんなに情熱のある人だったのかと驚く。自分たちの映画を作るため大手と離れ独自のプロダクションを作り大手に敵わない部分は知恵と度胸で補い、安い・早い・面白いを守って彼のカリスマ的な度量に引かれるように多数の優秀な人材を集めて映画の梁山泊と言えるコミュニティを作り上げ突風が吹き荒れるアメリカ映画史を駆け抜ける様は痛快。そんな彼がスター・ウォーズ以降の大作志向のアメリカ映画に抗えずひっそりと消えていくのが寂しい。

冒頭で新作の撮影の様子を映すことで彼が過去の人ではなく情熱を胸に秘めた現役のプロデューサーであることを示す演出が熱い、そして演出はやっぱりチープで安上がり、しかもゲリラ撮影まで敢行する。

多数の著名人のインタビューが出てくるが、ジャック・ニコルソンのところはグッと来る。そして関係ないはずなのにイベントに顔を出したタランティーノのコーマンに会った際のはしゃぎっぷりも印象的。
広山広

広山広の感想・評価

3.0
勉強になった。
ジャック・ニコルソンは若い頃から迫力がある。最後の涙は彼なりのサービスだと思う。
拘泥

拘泥の感想・評価

4.0
皆観とけ。恐らくハリウッド史上最も重要な天才が、大事な話をしてるぞ。
Baad

Baadの感想・評価

5.0
ロジャー・コーマンと言えば、『ロックンロール・ハイスクール』の特典映像に出てきたビジネスマンみたいな中年のおじさん、というイメージで、早撮りB級映画の巨匠と言う言葉とは余り結びつかない雰囲気を長い事不思議に思っていましたが、このドキュメンタリーを見て腑に落ちました。

創造力と進取の精神にとんだ独立独歩の事業家というのが本質で、その興味の対象がたまたま映画だったという事なのでしょう。映画でなくてもどんな事業を始めたとしても成功しそうなタイプの人物です。

面倒見のよい中企業のオヤジさんという感じですが、その彼が多くの才能を発見し、細やかに世話をして育てたという事には感動します。ドキュメンタリーに取り上げられている監督作やプロデュースした作品はどれも面白そうで、なおかつ、ヨーロッパ大陸の影響を強く受けている50年代以前のハリウッド映画よりも、はるかにアメリカ的です。アメリカらしいアメリカ映画を撮り続けた巨匠と言えば、まずはロバート・アルトマンを思い浮かべるのですが、この映画を見て、ロジャー・コーマンとロバート・アルトマンに変わりました。

前半で、「なんでこんなに面白い企画がメジャーで通らなかったのだろう?」と不思議に思いましたが、『スター・ウォーズ』や『ジョーズ』以降は「コーマン的」な企画がハリウッド映画の主流になり、低予算映画を撮り続けるのが難しくなったとか。

70年代以降のハリウッド映画(独立系を除く)は個人的には結構鬼門なのですが、50年代以降のハリウッドの冬の時代に多くの映画人を育ててアメリカ映画を救ったのがこの人だったと知り、敬遠していた70年代から90年代前半のハリウッド映画も見直してみたくなりました。正に「コーマン・スクール(学校)」ですね。

付記:フッテージとして出てきたピーター・フォンダ主演のある映画のシーンが『地球に落ちてきた男』でデビッド・ボウイが登場する砂漠のシーンにそっくりで驚きました。撮影は誰がしたのでしょうか?

(コーマン・スクール. 2012/7/31記 訂正済)
勝沼悠

勝沼悠の感想・評価

5.0
 低予算映画の帝王、ロジャー・コーマンに迫ったドキュメンタリー。

 50年代から低予算で娯楽映画を量産しまくったコーマン。質より量という感じがするが、このドキュメンタリを見ると彼の確かな信念を感じることができる。
 これでもかというくらい大物俳優、大物監督が出てきて、コーマンの偉大さがすごく伝わってくる。彼らやコーマンの言葉が時に愉快で、時に重い。
 イーライ・ロスの「アホな映画好きでもアホじゃない」という言葉と マーティン・スコセッシの異様に豪華なオフィス(?)が印象に残った。
 『ジョーズ』や『スター・ウォーズ』などの大作娯楽映画の台頭で表舞台から次第に姿を消していったコーマン。「映画にそんなにお金をかけるべきなのか」という彼の問いにハッとさせられた。
今夜

今夜の感想・評価

2.0
正直テンションが上がったのはオープニングとエンディングのB級映画総集編映像。インタビュー自体はそこまで面白い話がなかった。作中ではB級映画というワードは使われず搾取映画と表記されていた。タランティーノってスピーチとか上手そうだなって思った。
HAMA

HAMAの感想・評価

4.8
むかーし子供の頃に見たSF映画もロジャーコーマンさん監督だったんですね。このドキュメンタリーを作ろうとした製作者に感謝ですね。アメリカ映画の最大の功労者です!
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