スギノイチ

極道VS不良番長のスギノイチのレビュー・感想・評価

極道VS不良番長(1974年製作の映画)
2.5
『極道』シリーズ11作目、『不良番長』としては17作目。
梅宮辰夫は冒頭で入院するため、実質は舎弟の渡瀬恒彦と対決する。
この時点で何か違う気がするが、梅宮辰夫より渡瀬恒彦の方が好きなのでここは願ったりだ。
ちなみに、2シリーズ共通の出演者である山城新吾は『不良番長』側のキャラとして登場する。

もうカタギになった島村組長(若山富三郎)が、東京で今ドキ(70s)の愚連隊とモメ始める。
走行中のカポネ団を横からブン殴ってバイク上から吹っ飛ばす若山富三郎。よく死人が出ないもんだ。
そこで渡瀬恒彦が若山富三郎にケンカ売る→お互いの男気を見せる→お互いに見直す。
終盤までずっとこれを繰り返し続ける。ちょっとひどい。
まあ、結果的には『極道』側の勝利ってところだが。

それでも、好きな俳優2人が出ずっぱりなので、個人的にはそこまで酷いものを観た気はしない。
渡瀬恒彦のヤンチャ演技もいいし、ちょっと父親気分の若山富三郎もほっこりする。
ベタベタ触り合いながらいちゃつく2人が階段を下りるラストショットは色んな意味で熱い。
梅宮辰夫はどっか行った。
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