RyanMihawk

野菊の如き君なりきのRyanMihawkのレビュー・感想・評価

野菊の如き君なりき(1955年製作の映画)
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回想シーンの丸窓フレームやばいな
最初はオッとなったけどほんとにずっと回想が続くのでずっと丸窓やん…wとなるし丸窓フレームだとレイアウトがボヤッとしてしまって画面が締まらない気がする まあ爺さんの今際の際の夢というか、三途の川で見た夢なんだろうから効果的と言えば効果的なんだろう スクリーンで見たら印象も違う気がする
素直でピュアな幼馴染同士の恋愛…かたやお屋敷の坊ちゃん・政夫と世話係の少女・民子 たった二歳、民子が歳上でふたりは結婚することは決して許されず…という悲恋映画
前半45分をたっぷり政夫と民子の淡い距離感の描写に裂く あまりにも長いのでこれってもしかして…悲恋か?!くっつかないのか?このふたりが…!となり、民子が病死したのでやっぱりな〜となった
この長尺は退屈だよ😅1時間でやってくれや、とは思いつつ刺さる人にはめちゃ刺さるのかもしれない(言ってみればリズ鳥だって刺さらん人からしたら退屈かもしれんし…) 若かりし日のふたりがなにをするでもなく細い道や畦道をずっと歩いているだけ(顔とかあまりよく見せない)のショットをずっと重ね続けるのが良かった 
嫁入りを決意した民子が階段を降りてくる、その足元のアップには強いフェティッシュを感じた
「たみさん死んじゃったよ」のスピード感が物凄いんだけどその後にめちゃカット割りまくって色んな角度から茶碗を下ろすまでの政夫を映している 次のシーンで部屋で泣き伏す政夫と民子の最後を語る祖母、その奥にくっきり映る木の影
効果的な物悲しさ
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