余命が幾ばくも無い少年ケビンと、体が大きいのに怯えがちな少年マクスウェルの交流を描く。
あまり好きじゃないお涙頂戴な物語だが、演出がそれを気にさせることなく最後まで持っていかせたことには驚いた。
当然少年二人が中心になるのだが、その中でも病気ではないマクスウェルの方が実は目立っている。
知的障害者だが撮影の時が二十歳。まるで年齢を感じさせない演技であった。
キーラン・カルキンも兄に天才子役がいるので、その系譜を継ぐかのようにやはり巧い。
そしてアーサー王と円卓の騎士を持ち出したことで、肩車を使うという発想は誉めたいほどに素晴らしい。
こういう細かい部分が最後まで行くから感動してしまうのだと気付かされる。
かなりの秀作の部類に入ると思います。