キャスリン・ビグロー監督が、オスカー史上女性初の監督賞を受賞した戦争ドラマ。
2004年イラク・バグダッドにて。常に死と隣合わせの過酷な任務につく爆発物処理班たちの物語。
"War is a drug."
「苦痛の極限地帯」や「棺桶」を意味する"Hurt Locker"。キャスリン・ビグロー監督らしい骨太な作品だった。オープニングシークエンスからヒリヒリとした緊張感が続き、鑑賞に体力を必要とした。ハンドカメラで撮影した映像が臨場感たっぷりだった。
爆発物処理の仕事に取り憑かれた男の内面に焦点が当たっている。経験した人間の人格すらも変えてしまい、一生終わることのないものが戦争だと分かる。
個人的にエンディングの演出には少し違和感があった。理解出来なくはないが、リアルな作風なだけにプロパガンダ映画と言われても仕方がない感じた。
ベッカム少年。ファルコン&ホークアイ。
「人を殺しかけたものを集めるのが好きなんだ」
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