いわゆる民子三部作の3作目。夫が病死し、ひとりで牧場を切り盛りする倍賞千恵子(息子は吉岡くん)。ある雨の夜、流れ者の高倉健がやってくる。どう見ても怪しい。挙げ句、働かせてください、なんて。
これが倍賞千恵子でなく杉山とく子だったら、一晩でサヨナラするのでは。そりゃあハナ肇と高倉健だったら、高倉健に惚れるだろ…なんて不届きなこと考えちゃうくらいに、前二作と違ってところどころ笑えるのである。武田鉄矢出てくるし。私だって倍賞千恵子と吉岡くんのためなら無給で働ける。
山田洋次は人情喜劇のイメージ強いけど、前二作なんて特に社会派要素強いし、原作藤沢周平シリーズもあるし。名監督10人分くらいの仕事しとるよなぁ、というのを再認識。
突然のムツゴロウさん登場。どういう縁で…。
そしていろんなことにめげないハナ肇。ラストの名演技にアカデミー助演男優賞あげる。今まで見た映画で一番泣けるラストかもしれない。