あかつかさんの映画レビュー・感想・評価

あかつか

あかつか

リトル・ブッダ(1993年製作の映画)

4.5

ダライ・ラマの後継者云々のニュースをうけて、キアヌ・ブッダ・リーブスを見ておこうかなと。

ストーリーはといえば、まさかのシアトル在住の白人男児に輪廻転生騒動。『異教徒のための仏教入門』のような。オリ
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ファンファーレ(2021年製作の映画)

4.0

感情を抑制しなければ罰を食らう世界(なんやそれ)。この主人公の場合は、泣いたり怒ったりすると、どこからともなくブラスバンドがやってきて勝手にワーワー演奏してめっちゃ恥ずかしいっていう罰(なんやそれ)。>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984年製作の映画)

4.5

ワンス・アポン・ア・タイム…(昔々のことでした…)というタイトルがピッタリなラスト。すべては阿片窟で見た夢だったのかもしれない。

大きな初仕事のエピソードはどんな映画でも良い。マイケルのソロッツォ頭
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鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

4.0

途切れぬ勢い。鉄の熱さと冷たさと重たさとギリギリした感じ。鉄って自然界に存在しているのだから、宇宙のどこかにこんな生物がいるかもしれないよね。

武士道残酷物語(1963年製作の映画)

5.0

萬屋錦之介というと、拝一刀くらいしかイメージがなくて、しかもその拝一刀すら見たことがない。恥ずかしながら、初・錦ちゃん。

タイトル通りの残酷物語。萬屋錦之介が江戸時代から昭和まで、侍や特攻隊員やサラ
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スーパーマリオ/魔界帝国の女神(1993年製作の映画)

4.0

世界にゲームのキャラクターは数多くいますが、もっとも多くのゲームソフトに出演しているキャラクターは誰でしょう?というクイズ(というかネタ)を聞いたことがある。

正解は、マリオでもピカチュウでもなく、
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.5

インコになにか恨みでもあるんか。最終的にインコが歩いてるだけで笑えた。

こんだけドンガラガッシャンしてるんだからポニョくらい子どもウケしてもいいと思うんだけど、そうでもないみたい。

君たちはどう生
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バッドボーイズ RIDE OR DIE(2024年製作の映画)

3.0

元カノの新しい上司兼彼氏なんて、絶対裏切り者だろ。

相変わらず中身がないんだが、前作よりは楽しめた。映像と音響技術と、ウィル・スミス✕ビンタのおかげだと思う。

とはいえこの中身のなさには、昨今のア
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バッドボーイズ フォー・ライフ(2020年製作の映画)

-

1990年代、2000年代、2020年代のアクション映画の変遷が見れるこのシリーズ。だいたいどれもm:iみたいだな、というのがひとつの結論。m:iが鶏なのか卵なのか知らんが。

もちろん内容云々より、
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ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

-

たとえ独房に入れられたとしても、音楽は奪うことはできないと、アンディ・デュフレーンが言ってた。


ジョーカーは不幸な生い立ちが作り出したのか、この社会が生み出したのか。最後までショーをやり通して「脱
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

-

私は車にまったく興味がないのだが、カーアクション映画にもまったく興味がないということを、この映画を見てはじめて認識した。『ワイルド・スピード』とか『マッドマックス』とか、昔で言うと『キャノンボール』と>>続きを読む

クライシス・オブ・アメリカ(2004年製作の映画)

3.0

何年かぶりにX(旧Twitter)のTLをのぞいてみたら、フォローしてる人とか関係なく、トレンド的な扱いで陰謀論が延々と出てきた。うへぇ。私はただ小動物のもふもふ投稿が見たかっただけなのに。もう一生見>>続きを読む

インサイド・マン(2006年製作の映画)

3.0

不勉強なもので、スパイク・リーが銀行強盗の映画を監督してるなんて知らなかった。

NY×銀行×なぞなぞということで、ややもすれば酒におぼれたブルース・ウィリスが出てきそうな雰囲気なのだが、主演はシラフ
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ゲット・オン・ザ・バス(1996年製作の映画)

3.5

ワシントンで行われる100万人の大行進に参加するため、長距離バスに乗り合わせたブラザーたち。出自も年齢も職業も性格もさまざまな彼らが、一緒に歌ったり議論したりナンパしたりケンカしたりケンカしたりケンカ>>続きを読む

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

5.0

教皇死去の報に接して。Wi-Fiさがす教皇、YAMAHA弾く教皇、ピザ食べる教皇、懺悔する教皇、サッカー見る教皇。かわいい。

生前退位する前のベネディクト16世と枢機卿時代のフランシスコの対話。もっ
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サマー・オブ・サム(1999年製作の映画)

4.5

舞台はサムの息子がウロウロしてて、レジー・ジャクソンが大活躍している頃のニューヨーク。黒人差別をテーマにし続けてきたスパイク・リーが、白人が白人を殺す事件を背景に、人間の愚かさを描く群像劇。

不安が
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ザ・プレイヤー(1992年製作の映画)

4.5

子どもの頃日曜洋画劇場で見たときはよくわからなくて、「大人になったらもう一度見よう」と思って30年くらい。泥風呂のシーンとヘビのシーンはやたら覚えてる。ハリウッドの暗部を描きながら、殺人事件でもあるの>>続きを読む

パラサイト(1998年製作の映画)

4.5

『ヒドゥン』見たらオススメされたので甘んじて視聴。エイリアン✕ティーン。

アメフト部員、オタク、ちょいワル、転校生エトセトラエトセトラと、キャラクターは王道。エイリアンは外見では見分けがつかず、いつ
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

4.0

故障したロボットのメモリに残された記憶。近未来度100%だけど、お話自体はとても普遍的な喪失と再起の物語。

最初の10分くらいは、いろいろ狙いすぎじゃね?と斜に構えてしまったわけだが、だんだんこの世
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正体(2024年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

「正体(せいたい)」というと長体でも平体でも斜体でもない文字のことを言いますが、これは多分一生役に立たない知識。

これって確かそれなりに日本アカデミー賞を受賞してたから少し気合い入れて見たものの、な
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ヒドゥン(1987年製作の映画)

4.5

昔よく『日曜洋画劇場』でやってた。開始10分でわかることなのでこれをネタバレとは言わないと思うが、物欲の激しい宇宙人が地球にやってくるの巻。追うのは不思議系FBIのカイル・マクラクランとロス市警のマイ>>続きを読む

侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

3.5

この会津訛りが正確なのかわからんけども、最初から最後まですげー自然とちゃんと訛ってるのがカッコいい。

日本刀ブームと言ったって、毎日のように侍JAPANだ、サムライブルーだ、青い目をしたSAMURA
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クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

-

昔友だちが「タランティン・クエンティーノ面白いよね〜」って言ってたんだけど、話しながらしばらく気づかなかった思い出。

好きな映画はあまたあれど、無人島に1本DVDを持って行くとしたら、迷わず『パルプ
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AGANAI 地下鉄サリン事件と私(2020年製作の映画)

5.0

ずっと見たくて見れなかったやつ。新聞に公式サイトで配信再開と書いてあって思わず声が出た。真面目ぶって新聞読んでてよかった。

当時小学生の私でも、「荒木」と言われれば「コーホーフクブチョー」と出てくる
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ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

5.0

『あんのこと』のレビューに「アカデミー主演女優賞あげたい」と書いたらホントに受賞してて喝采をあげた。まぁ今まで1000人くらいに「アカデミー賞あげたい」と書いてきたんですけど。

本題。河合優実がキレ
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Broken Rage(2024年製作の映画)

3.5

前半が北野武監督で後半がビートたけし監督で60分一本勝負。27時間テレビの企画みたい。

前半を殺し屋の〈理想〉、後半をその〈現実〉とするならば、武勇伝語るオッサンの現実って実はこんな感じなんだろうな
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トランス・ワールド(2011年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

陸の孤島の山小屋で偶然であった見ず知らずの3人。

「あなた誰?」から「ここはどこ?」から「いまはいつ?」からの衝撃の展開。まさかの浦島太郎の玉手箱のような金庫。悲しいBTTFとでも言おうか。

どい
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獣道(2017年製作の映画)

5.0

今をときめく伊藤沙莉。当時22歳くらいかと思うが、すっぴんで2つ結びにすると中高生に見えるのだな。朝ドラになんの権威も求めてないけど、この7年後にNHKで「はて?」と言ってるなんて誰が想像したであろう>>続きを読む

クソすばらしいこの世界(2013年製作の映画)

-

ただただキム・コッピが見たくて。


新進気鋭の映画監督が20年前に撮ってそうな映画。

私は演技とか映画製作の勉強などを1秒も受けたことがない者なので、エラそうなことを言える立場ではないと常々思いな
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グレイトフルデッド(2013年製作の映画)

3.5

ただ私のミューズであるキム・コッピ見たさにポチッ。

冒頭、ナミの生い立ちのシーンを見て、園子温を趣味悪くさせた感じかと思ったけど、主演の瀧内公美と笹野高史が盛大に暴れるの見どころ。

キム・コッピは
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死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

4.5

ニュースでよくある「発見当時は内側から鍵がかけられており」という言葉が一気に信じられなくなる冒頭。

ついこないだまでドイツに占領されていて、インドシナではまだ戦争をしている。「死ぬ薬」が洗面台の棚に
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悪魔と夜ふかし(2023年製作の映画)

4.0

深夜番組の司会者がテレビで悪魔を呼び出しちゃうという、今までにもあったような、なかったようなやつ。

70年代顔のデヴィッド・ダストマルチャンが、ところどころで視聴率(という悪魔)に取り憑かれる瞬間が
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優しき殺人者(1952年製作の映画)

4.0

未亡人が雇ったお掃除屋さんが実は…という密室ノワール。

偏執的で不安定で疑り深いお掃除屋さんと、寛大な心で包摂しようとするもいろいろバレちゃう未亡人と、緊迫ムードのなかやって来てはペラペラと余計なこ
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プレデターズ(2010年製作の映画)

3.0

いろいろな人種・職種の連中が森に落下してサバゲー開始。相手はもちろんプレデター。

エイドリアン・ブロディは私の中ではいまだに『戦場のピアニスト』とか『ジャケット』の人なので、軍人役なんてできるのか?
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ザ・プレデター(2018年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

昔川崎のハロウィンで2メートルくらいあるプレデターが歩いてて、そいつがこれみよがしにマスクを外したもんだからこっちも「醜い顔だな!」とノッてみたら、ヤツは自爆装置を起動し始めたので私は「きゃー」と言い>>続きを読む

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.5

「食べて、話す。これが人間の暮らしさ」と言う弟。私もそう思って生きてきたけど、誰だってそれがたまらなくツラく感じるときがある。

マジックミラー越しくらいの距離感がよいときもあるし、運転席と助手席くら
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