ともの

重力ピエロのともののネタバレレビュー・内容・結末

重力ピエロ(2009年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

紛れもない家族の映画だった。

家族に重要なのは血の繋がりよりも愛情なんだなあと思った。
扱っているのは決して明るい題材ではないし、兄弟が罪を償わずにこのまま生きていくということには「それとこれとは違くないか?」と現実的なことを考えてしまった。
春と泉水はこれからどんな人生を歩んでいくのか凄く気になるし、春の遺伝子に刻まれた犯罪者の素質はこれから二人を悩ませたりしないか心配。

二人の父がこの物語で一番素敵な人間だと思った。強姦され妊娠した妻に産んで育てようと言ったのにも、その後どんなことがあっても春を自分の子供として育てていったこともとても勇気のあることだし、たくさんの偏見や差別を受けたであろう中、最後の春の嘘を付く時のクセを指摘した時の全てが報われたような多幸感がたまらなかった。
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