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髪結いの亭主のharuのレビュー・感想・評価

髪結いの亭主(1990年製作の映画)
3.5
まもなく家内が戻ります。

12歳のアントワーヌの趣味は床屋通い。彼はそのとき将来は「髪結いの亭主」になることを決めた。そして彼が中年親父になった頃床屋のマチルドに出会い、二人は結婚。10年後、二人は幸せの絶頂にいた。

パトリス・ルコントの代表作「髪結いの亭主」。他作品同様、オッサンと美女の変態ラブストーリーです。
アントワーヌの初恋の相手は近所で理髪師をやっている太った女性で、彼女の体臭に大興奮する12歳のアントワーヌは、将来は絶対床屋の女と結婚する!と決意。彼はその変態ぶりを大人になっても維持し続け、ついに理想の女マチルドに出会う。しかしバリバリ仕事をこなし見た目もイイ女なマチルドが、なぜわざわざ無職のハゲたオッサンと結婚するのか。マチルドの過去は語られませんが、きっと壮絶な何かがあったに違いなく、だからこそオッサンになっても少年のような真っ直ぐさを失わないアントワーヌに惹かれたのだと勝手に想像。とは言え現実的に見れば、嫁が一生懸命働いている横で、ソファで寛ぎたまにアラブ風のダンスを披露するだけの夫は需要ないと思います…
そんな男のロマンが詰まりまくったパトリス・ルコントの作品は、変態なのになぜか上品。たまに見たくなります。
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