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髪結いの亭主のmomohideのレビュー・感想・評価

髪結いの亭主(1990年製作の映画)
3.7
「人は毎年、年をとるんだ」
「人生っていやね」


初ルコント。

趣味嗜好、性癖、フェティシズムは多種多様であるが、やはり幼少期の体験ってのがデカいよね。
大好きなジャコヴァンドルマルのトトザヒーローでも同じ様に過去のある種のトラウマに囚われていたし、自分もきっとそうなんだろうな。
性の目覚めは一生引きずる。
三つ子の魂なんとやら。


トトザヒーローと明らかに違うのは、彼のフェチズムは何故か割とすんなり成就してしまったこと。
夢の中を生きる彼は、愛しいナイスバディな妻の仕事姿を眺めているだけ(客が目を閉じてるのをいいことにたまに触る)けしからんばい。
髪結いの亭主=ヒモ
我輩はヒモである。


天井のシミ、壁のひび割れ。
そんな夢物語は永遠には続かないよヒモおじさん!!!!
てな具合に必然の終わりが突然に。

ゆったりと官能的、美しい映画だったけど最後までヒモおじさんの謎ダンスは謎のままだったワ。
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