2024-248
前作でボンドによってドクター・ノオの秘密基地を破壊され、アメリカ月ロケットの軌道妨害を阻止された“スペクター”は、ソ連の在トルコ暗号部の女性部員と英国の諜報部員を使ってソ連から新型暗号解読機“レクター”を盗み出し、“レクター”を餌にMI6を罠に嵌め前作の復讐をするという計画を立てる。MはMI6トルコ支局の局長ケリムから、ソ連の諜報部員タチアナが持つレクターを渡す代わりに彼女を英国へ亡命させるよう要請を受け、罠と知りながらボンドをイスタンブールへ派遣する。
007シリーズ第2作目。
『スティング』とは全く違う悪役のロバート・ショウが非常に魅力的。だから不思議なことに、間抜けなボンドよりグラントの方がカッコいい。『スティング』では独特の話し方が面白くてそれはそれで良かったが、本作では普通に話しているのでギャップ萌え。目の色が記憶より綺麗でビックリした。ほぼ喋らないので寡黙な男かと思えば、終盤の列車で普通に喋るようになる(笑)
ボンドが結構間抜けで勘も悪い。この初代ボンドの前に見たブロスナンボンドが敵の動きを読んで細かいことにも気づく優秀な007だったので、それとのギャップがすごい。彼がベストなMI6は大丈夫なのだろうか?と不安になるくらい(笑)
アクションシーンとかもやはり地味。
ストーリーがシンプルなので分かりやすいのは良いところ。
ボンドが女性を平手打ちする姿は紳士らしからぬ手荒さで褒められたものではないが、これも時代的なことなのだろうな。この辺も紳士なブロスナンボンドとの大きな違い。どの辺からボンドが現代寄りになっていくのか気になる。