キミシマユウキ

007 ロシアより愛をこめて/007 危機一発のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

3.7
ドクターノオの秘密基地を破壊したボンドは秘密組織スペクターにターゲットにされ、更に英国とソ連の外交関係まで悪化させるような策略にはめられそうになるが…

テレッッッッテー♫テレッテー♫テレテレ♫

新作「007 スペクター」に向けての初ボンド鑑賞シリーズ第二弾!
前作から一年後に作るあたり勢いと人気のあるシリーズだとよくわかる!今作はファンからの支持も強いらしい!!

前作よりもだいぶスパイ映画らしくなってきた印象。
英国情報部「MI6」×ソ連情報部「スメルシュ」×悪の組織スペクター
という三つ巴の情報戦はまさにスパイ映画の代表のような題材だ。前作の大ヒットを受けて予算が莫大に増えたのか、アクションの質も量も格段と変わっている。ド派手な爆発が何度もおき、ボートやヘリでの追走劇があり、そして銃撃戦が複数勃発するのでとても刺激的だ。もちろん50年前の作品なので今と比べれば迫力はなく、よく見たら撃たれた瞬間に自分で血糊を手で塗りたくってるのが見えちゃったり、お婆ちゃんとボンドが本気でじゃれあってるようなアクションもあるがそこはご愛嬌だ。
そして!!今回から遂にQとスパイ道具も登場する!!その名も
【催涙ガス付きブリ~フケ~スゥ~(ドラえもん風)】
ドラ
「これは特殊な開け方で開けないと、催涙ガスが飛び出ちゃう危険な道具だからバカな君は気をつけるんだよのび太くん」
のび
「敵が僕を捕まえたあげくに勝手に僕のブリーフケースを開けちゃうようなピンチな時にぴったりだね!!(的確)」
といった感じだ。
ちなみに敵側は時計から隠しワイヤーが出てきたり、「キングスマン」でも登場した靴のつま先の毒塗りの刃が仕込んであったりと多種多様だ!いやむしろ敵の方が秘密兵器いっぱい持ってるぞ!頑張れMI6!!
かっこいいボンドカーはまだ出てこないようなので首を長くして待つことにしよう!

ショーンコネリーのボンドは相変わらず自信満々威風堂々。罠だとわかっていてもドヤ顔で挑んでいく姿には惚れてしまう。毛むくじゃらでこんなにかっこいいのはずるいぜ。
今回のボンドガールはダニエラビアンキさん
前回は海辺で貝殻拾ってたバカっぽいヒロイン(失礼)だったが、今作でボンドガールは知的かつ美しく、そしてチャーミングだというイメージが確立された!敵か味方かわからないヒロイン立ち位置もここらで生まれたのかな??
ただ、個人的には途中で超情熱的に腰を振りまくるダンスを披露してくれたあの女性とボンドの絡み(意味深)をもっと見たかった。
そして敵対組織スペクターの様子が現代の作品でも超オマージュされていて勉強になる!!現代アニメで言うならば
「あ!白い猫を撫でながら社長椅子に座っているボス!これはポケモンのロケット団のサカキじゃないか!!」
「味方同士をナンバーで呼び合ってるぞ!これはONEPIECEのアラバスタ編のバロックワークスじゃないか!」
と他にも数え切れない程あるだろう。

古い映画だが、ドクターノオよりはかなり見やすく楽しめた。
遂にスパイ映画の基礎が固まってきた007!
次回作も一年後に作ってるのか!スパンがめちゃくちゃ短い!
断続的に続けるので次のレビューはボンドじゃないが12月までに早急に全作見るように頑張ろう!!

スパイ映画好き、ショーンコネリーのファン、そして今度こそ「007ってなぁに?」という方にはオススメの作品。