【どん底で終わるより ひと晩だけでも キングになりたい!】
コメディアン志望の男が、有名コメディアンを誘拐して番組に出演するお話。
『ジョーカー』鑑賞前に観たかったこの作品をようやく(品揃えの良いTSUTAYAでレンタルして)鑑賞。
『ジョーカー』のデ・ニーロはこの作品のパプキン(名前を覚えられないくだりがしつこくも物悲しかった)なんじゃないの?というくらいの地続き感。
パプキンの空想か、現実か分からないくだりはまんま『ジョーカー』の主人公アーサーに受け継がれた様だった。
ウェイトレスの彼女も、アーサーが想いを寄せたマンションの住人の様。
観るからに物悲しそうなホアキン・フェニックスに対して、内面から憤りのなさを滲み出させる若かりしデ・ニーロの狂気。
妄想でも現実でも、ラストはパプキンにとってのハッピーエンドだったんじゃないだろうか。
映画は、一つの映画単体で観ても楽しめるけど、その映画の系譜を辿るとより深く楽しめるから面白いなぁ。